診断結果:薬物依存症
前回のオーバードーズ後、わたしは母に連れられ依存症を専門とするクリニックに向かった。どうやら母の目にはわたしは薬物依存症だとうつったらしい。
初診の際、臨床心理士なのか精神保健なんとか士なのか忘れたが軽く問診を受ける。それまでの性格や経歴、なぜオーバードーズをしてしまうかなど。そこでは母も同行していたんだけれど、母は○○を気にかけてあげることができなかった、辛さに気づいてあげられなかったなどと話していた。
わたしはまぁ話してないし知る由もないよなという気持ちであった。母に苦しさを知ってもらおうとも思わなかった。これはわたしの問題であって、母の問題ではないのだ。無責任にとやかく言われても癪に触るし、放っておいて欲しいことは言わないに限る。まぁ、それはそれでいいのだ。
最後になんとか士が母に、「○○さんに今後求めるものはなんですか?」と問いた。母は「少しでも生きやすく過ごして欲しい」と答えた。
そこで、あぁやはりわたしの気持ちを母に理解してもらうことは難しいのだろうなと思った。わたしは「死にたい」という気持ちを肯定してもらいたいだけなんだけどな。死にたいと思うことは、そんなにも許されない思考なのか、とまた悲しくなった。わたしにとっての生きやすい世界は、死にたい気持ちを肯定してくれることなのに。
その後医師の診察を受け、○○さんは薬物依存になるわけだけれど、と病名を告げられ薬物依存症への治療がスタートした。
薬は全て家族が管理しているため、簡単にODはできない。それは仕方ない。しかし困るのが、精神科薬だけでなく鎮痛剤も隠されてしまっていることだ。
わたしは気圧の変化に弱く頭痛になりやすい。生理痛も重いので鎮痛剤はかかせない。薬を飲みたいときに母は仕事でいない。
案の定、薬局で痛み止めを買い、部屋に隠している。自慢じゃないが鎮痛剤でODはしたことがない。わたしは精神科薬でODしたときに起きる酩酊感に似たようなもの、浮遊感、ようするにラリってる感覚が好きなので鎮痛剤でODはしない。鎮痛剤を飲まないと今度は痛みに殺されるのだから、これは仕方のないことだと思う。