今自分にできることは(※酩酊文学)
命は限りあるから尊い。
時間は有限だから愛おしい。
ただでさえ飽き性な自分は、命や時間を無限に与えられたら、どれほど浪費するか分からない。
だから、たとえ自分が短命でも良いと思う。
終わってしまうことは仕方のないことだと受け止めて、自分に与えられた時間を生きたい。
愛おしい存在、実家のうさぎ、私よりも先に居なくなってしまうと知りながら迎えた、大好きな妹、彼女のことを最後まで世話するのが使命だと感じる。
そして、見送った後は、できるだけ早くまた会いたい。
酔って煙草を吸った時、私は、あの子とお別れしている時間をできるだけ短くしたくて、命を派手に燃やしているような気がする。
どんな目標であれ、目標があることで、病まずに生きていけるのだから、それで良いのだと心から思う。
酒に酔った今の私にとって、死ぬことは、さほど怖いことではない。道路の真ん中に寝そべりたいような気持ちになるのだから、本当に怖くないのだと思う。
もはや、死を覚悟したら酔っ払いたい。
なんだかよく分からないうちに逝けたら、苦しみも悲しみも、余計なしがらみもなくて、幸せかもしれない。
自分に希望を持てなくても、未来に託すものがあれば、なんとか生きていけるような気がする。だからきっと、今の仕事を続けている。
短命な動物を看取ること
未来に投資し育てること
意識的に縮めている命を自覚して燃え尽きること
今愛せるだけ、愛すること
それだけあれば十分生きていける
死んでも良かったあの日を繰り返してもなお死に切れずに生きた自分の命だから
酔ってもまともに会話ができた自分が好き
酔っても人の話をちゃんと聞けた自分が好き
酒に酔うと、大好きな友達や、それなりに愛してくれた家族のことを思い出して、失いたくないと泣いてしまう自分ですら好きになりそうだ
世界が愛に溢れているわけではないと思う。でも、愛するだけタダだから、私の手の届く範囲だけでも、愛させてほしい。
これでいい。それでいい。全て大丈夫。
私が私であることに大きな意味がある。
あなたがあなたであることに価値がある。