通勤バッグを巡る旅
通勤バッグというと、かっちりした革のバッグ…のようなイメージがありましたが、職種、通勤方法や年齢にも左右されますよね。今わたしはデスクワークが主な会社員で、バスと電車と徒歩で通勤。完全私服勤務です。
転職後すぐはリュックで通勤していましたが、夏の間、会社に着いた頃には背中がびしょびしょ…おまけに仕切りやポケットも少ないリュックだったため、財布やエコバッグが行方不明になりやすく、バッグを変えようと決めました。
その時こだわりとして、
①ナイロン素材(軽い、雨の日も気にならない)
②長く使える(上質なつくり)
③肩に掛けられるバッグ
④A4サイズが入る
⑤ポケットが内外最低1つずつはある
をあげました。
まず購入したのがこちら。
Y’SACCS リサイクルカウレザーバッグ
いきなりこだわり①のナイロンじゃない!笑
Y’SACCSの同型ナイロンバッグを購入しようと思っていたのですが、セールになっていたこちらを発見。防水スプレーすれば問題なさそうな革だし、色も自分の服に合うグレージュで、ナイロンより自分に似合いそう〜なんと言ってもセールになっていて、目をつけていたナイロンより安い!と、値段に着目してしまったのがいけなかった。取扱店舗は近隣になく、ネットで購入。
マチが広くてものが入れやすいし、ポケットやスリーブが多いのは嬉しい!と思っていたのですが、驚くことに、これが凶と出ました。そのせいで肩にかけて持ちにくい、布量も多くて重い、などのマイナス面があったのです。
ものが入っていない時点でも660gですが、荷物を入れると出勤時は3kgに…
せっかく枕を変えて治ってきた肩こりが再発し、これはいかん、と綺麗なうちに手放すことを決意。
agnès b. VOYAGE FEMME VAS21-04 トートバッグ
次に目をつけたのがこちら。
やっぱり初心に帰ってナイロンにすべき!でも、ロンシャンは被りやすいし嫌だな…PRADAのナイロンバッグも軽くていいけど、PRADAって柄じゃないしなあ…と悩んでいたところ、ふと、「そうだ、アニエスだ!」と気付きました。
プロパーでも購入できる価格だし、時々パリジャンっぽい格好を楽しみたくなるわたしとしては、アニエス・ベーは受け入れやすいブランドでした。店舗も近くにあるので実物を見せていただき、一番いいなと思ったのが、こちら。
シンプルシックで、タイムレス。底鋲はないのですが、底と側面の一部が革なので、汚れにくいのもいい。ファスナーがゴールドじゃなくシルバーなのも嬉しい。重さも、430g!
おまけに、これをお迎えしたら実家に放置してきてしまった仕事用のフォーマルな黒いバッグとおさらばできるのでは…?と、もうほぼ買うつもりでした。
でも、オンラインフリマで中古バッグを見ていると、「こんなに世の中に持ち主を求めている中古品があるのに、わざわざ新品を買うのって、なんだか微妙…それに買える値段とはいえ、3万円するしなあ」と思い始めました。
実物を見せていただいて、ショルダーストラップが細くて肩に食い込みそう、ナイロン生地がシワになりやすそう、と思ったのも即決できなかった理由です。
MARGARET HOWELL ナイロンバッグ
結局、辿り着いたのはこちら。
オンラインフリマで5千円以下でお譲りいただきました。
旧ロゴ時代のものですが、状態もかなりよく、ハウエル自体はイギリスのブランドですがこちらは日本製。重さは正確にはわかりませんが、400〜500g?
一応ブラウンのようですが、非常に微妙な色合いで、光加減によって黒っぽくも赤紫っぽくも見える、不思議なお色です。
ボディはかなりやわらかいナイロン素材のため自立せずクタッとしており、使いづらいかも…と思っていたら、いました救世主。Seria、バッグのプラ底板!
これだけで全然違う…!自立はしませんが、中でものが動きにくくなりました。マイボトルが倒れないかの不安もありましたが、底板を入れたこともあり、マチも広すぎず持ち物がほどよくキュッと収まるサイズのため、今のところ大惨事にはなっておりません。(KINTOのボトルめっちゃこぼれる)
実はすんなりアニエスからここに落ち着いたわけではなく、1ヶ月くらい悩み続けていました。他にもいいバッグがあるかもしれない!と、百貨店やユーズドショップなどを練り歩き、フリマアプリでもナイロンバッグを検索し続けたのですが、最終的に候補にも心にも残ったのは、このバッグでした。
最初に、セールになっているという心理的効果に左右されて新しいものを購入し、結果手放して勉強代を払うことにはなってしまいましたが…最終的には、安かろう悪かろうな使い捨てのようなものや、新品でもなく、「今すでに世の中にある状態のいい、新しい持ち主を探しているもの」に巡り合うことができてよかったです。
ショルダーストラップがずり落ちてくる問題を抱えている(肩こりからは解放されました)ので100%満足ではないのですが、購入経緯なども踏まえ、今の自分らしい通勤バッグを手にすることができたなと思っています。
余談ですが、最近海外の中古市場では、セカンドハンド商品のことを”preIoved〜”(以前に愛された)なんて呼ぶようで、日本にも広まってほしい中古の捉え方だなあと思いました。