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問いにときめく

 ヒトが進化の結果に得られた力として凄いと思うのは「考える力(思考力)」である。他動物のように本能で生きるだけではなく、工夫次第であらゆることを生み出す力を持っている。この偉大なる力を生きている間に使わない手はない。それこそが使命といっても過言ではない。
 さて、NHKで『考えるカラス~科学の考え方~』という理科系の番組が放送されている。単なる知識を提供するのではなく、“考える”ことを主眼としているところが素晴らしい。(この番組にはまっている)2歳になる子を持つ知人にこの番組を教えてもらったが、科学大好きな理系の私としては興味津々にその話に耳を傾ける。たとえば、あるモノの影に手の影を近づけた後に、手を離すと影が伸びる現象が起きる。どうしてだろう。因みに、この番組では答えを教えてくれない。解説がないのだ。ここに価値がある。すぐに答えを求めて、つい検索してしまいがちだが、まずは自分の頭で思考してみることが何より大切だと思うし、知識という答えを知ることよりもその過程こそがワクワクするし、楽しいではないか。結果だけを求めるという行為は、食事を楽しむことより栄養のみをとることに似ている。ミキサーで粉砕しても栄養は変わらないが、そこには楽しみが欠けている気がする。
 BSで韓国ドラマ『メランコリア~僕らの幸せの方程式~』が放送され始めた。64話もの大作である『ペントハウス』のドロドロ劇とは打って変わり、数学を通し、絆を深めていく、切ない純愛ロマンス。このドラマで、「ある場所から南へ1km、東へ1km行ったところでクマに出会った。さらに北へ1km行くと元の場所に戻った。さて、クマの色は何色だったか」という問題が出された。因みに、この問題には続きがあって、「ある場所から北へ1km、東へ1km行ったところでクマに出会った。さらに南へ1km行くと元の場所に戻った。さて、クマの色は何色だったか」である。どちらの問いにもときめく。キュンキュンする。このドラマで語られていたが、終わりだと思えば“有限”、終わりがないと思えば“無限”。両方同時に存在するという。このあり方は深い。とはいえ、純朴ともいえる“トキメキ”という感情は無限ではなかろうか。
 パム・グラウト著『「感謝」で思考は現実になる』に、「ボードに乗ったら、ずっと砂浜を見ていること。何があっても砂浜から目を離してはならない。ボードはいつでも、自分が見ている方向に進んでいくからだ」と書かれている。起きてほしくないことを考えるとそういう方向に必然的に進む。目の前の事物をつまらないと思えば、今後もつまらないことしか起こらない。それならば、何かワクワクすることを考えていれば、そういうことが自然と舞い込んでくる。これは自然の摂理なのだろう。実際、幸せで、感謝の周波数に乗っている人は、エネルギーが流れ込んで、顔には艶があり、輝いて見える。あらゆることにワクワクしながら、トキメキをもって、毎日を楽しく生きていきたい。
 
  니뭐든 될 수 있어  할 수 있어  한계를 시험해
  何にだってなれる 何だってやれる  限界を試すんだ
                  (NCT 127『Superhuman』)


🎵 人生いろいろ。人の色もいろいろ。対話を楽しもう~ 🎵
 
【Color 4】数学の公式などを思いつく人のIQや偏差値はどれくらいあるのですか。
【A】偏差値はともあれ、IQは高い人が多いみたいです。アインシュタインは190程度と言われています。基準が100ですから、凄いです。やはり、目の前に起きている事象について疑問に感じたり、発想したりすることが豊かなのでしょう。ただ知識として覚えるのではなくて、どうして?と捉えることの習慣が大事だと思います。でも、IQが低い数学者もいます。ただの指標に過ぎません。

【Color 5】自分の周りの人を笑顔にさせられる人とは、どんな人ですか。
【A】普段から笑顔でいる人ですかね。根底として、自分が幸せだと感じていなかったら、相手に幸せだと感じてもらうことは難しいです。負の感情ばかり出ている人のところには、笑顔の人は集まらなさそうです。お笑いならば、自分で面白いと思わないものをネタにしようとは考えないでしょう。

【Color 6】たまに布団の中で天井を見つめながら思うのですが、「宇宙の果て」はどうなっているのか疑問です。個人的には「壁がある」と思います。この地球上では考えられない物質でできた壁があると思います。もしくは「宇宙は丸い」とも思ったりします。かつて人類は地球が平面だと考えていました。しかし、実は地球は丸く、そのため果てが無いように見えるということを知りました。私は地球が丸いことを昔の人は知らなかったように、宇宙も丸いことを今の人は知らないのだと考えました。考えても切りがないし、私が生きている時代には解明できるとは思えません。だからこそ、夢があるように思います。先生は、どんなふうに考えていますか。
【A】ロマンティックですね。哲学的であり、神秘的であり、科学的であり、本当に深い問いです。私も同じように宇宙の始まりと果てには興味があり、自分なりに妄想したことが何度もあります。
 私は宇宙が有限ではあるものの、端には辿り着けないと考えています。端に近づいていったとしても、色々な力によって曲がっていってしまう気がします。そして、いずれは地球に戻ってきてしまうかもしれません。たとえば、四角形の隅から、無理数の傾きで進んでいくと、永遠に元の位置に戻ることはありません。有限の紙でありながら、無限に回り続けます。そういうループに至るのではないでしょうか。
 答えなんて出なくても、とてもいい時間を過ごしているなと思います。答えを覚えるだけの人生なんて、あまり面白いとは思いません。それよりも、あなたのように「どうして」と問いを立てて考えてみることはとても素敵だなと思います。ぜひ、これからも続けていってほしいですね。

【Color 7】苦手な食べ物は何ですか。それにまつわるエピソードを教えてください。
【A】チーズ、納豆、パンです。中学生のときに、ある人からチョコレートをもらったのですが、まさかのチーズチョコレートでした。食べてみましたが…。そして、納豆はニオイが駄目です。しかし、娘がお寿司屋さんで納豆を食べていて、食べ切れず残しました。残さずに食べるように言っている手前、 それを放置することができず、意を決して食べることに。意外にも普通に食べられたのが驚きです。自分の中での思考(思い込み)が足枷になっていただけでした。食わず嫌いとはこういうことを言うのでしょう。とりわけパンについたジャムが駄目です。でも、中学3年生のときにパンは頑張って食べました。フランスにスキー旅行に行ったとき、最終日レストランでパンを食べられました。ただ、不思議なことに小学生のとき卵サンド、牛乳パンは食べていたのです。人生、何が起きるか分かりませんね。

2023.5.1

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