採用支援領域にいた私が、アルムナイ領域を選んだ理由
お久しぶりです、半年ぶりの更新です!
実はこの半年の間に転職をしまして、現在はアルムナイ領域で事業展開をしている株式会社ハッカズークで人事をしています。
ハッカズークは「退職で終わらない企業と個人の新しい関係を実現し、退職による “損失” のない社会を作る」をビジョンに、アルムナイ(退職者/卒業生/OB・OG)に特化したサービスを提供しているスタートアップです。
少しでもご興味いただいた方は、頑張ってつくった採用ピッチ資料をご覧いただけると嬉しいです(宣伝)。
……私の話に戻します。
実は私は何度か転職を経験しており、ハッカズークが5社目になります。過去4社のうち3社は「採用支援」という領域に携わっており、人材領域には7年身を置いています。
これまでの経歴を簡単にお伝えすると、下記の通りです。
私は「採用支援」という領域が好きで、求人広告営業、人材紹介、採用コンサルタントと経験をしてきました。前職で初めて自社の人事も経験させていただき、改めて「採用」の奥深さを感じていました。
そんな採用支援領域にずっと身をおいていた私が、なぜ「アルムナイ領域」を選んだのか、記事にしたいと思います。
なぜ、ハッカズークだったのか?
はじめに、なぜハッカズークに入社したのか触れさせてください。
前提、私は転職をすると決めていたわけではありません。
前職も大好きで、青春しながら働いていました。ただ、30代半ばに差し掛かり、自分自身のキャリアを考えた際に「人事」に軸足を置きたいと思うようになりました。それが叶えられる環境があるなら挑戦したいと思ったのがきっかけでした。
とはいえ、「人事ができればそれでいい」というわけではありません。共感できるミッション・事業・組織でなければ、自信を持って人事はできないと思うとどこでもいいというわけでもなく……全然動けずにいました。
「確かにやりたいことは人事だけど、無理して転職する必要もない」と思っていた時にハッカズークを見つけて、「アルムナイ」という領域、人事というポジション、これから事業も組織もつくっていくというフェーズに興味をもち応募をしました。
「アルムナイ」のことは知っていましたが、採用支援領域にいたこともあり、アルムナイ=採用の印象が強くありました。
ただ、初回面談で代表の鈴木から事業の説明を受けて、アルムナイという概念が変わったこと、そして自分が思っている以上に可能性があると感じたことを覚えています。
「この可能性に挑戦したい」と思ったことが入社の理由のひとつです。
アルムナイ領域に可能性を感じた3つの理由
①採用支援に取り組む中で感じた可能性
いろんな角度から採用に関する支援に取り組む中で感じたのは、そもそも「個人」とどう向き合っているかが選ばれ続ける企業の理由のひとつであるということ。採用は点ではない。事業、組織とつながっています。
「選ばれる」ではなく「選ばれ続ける」ことが必要な時代。採用候補者に「選ばれる」ことはゴールではなく、従業員になった際に選ばれ続けることが重要だと考えています。とはいえ転職も当たり前となっている現代において、退職後も良い関係を築き続けることが、本当の意味で「選ばれ続ける」ことにつながると感じています。(もちろん、全てそうはいかないこともありますが)
そう感じていた際に、「採用強いな」「組織力強いな」と思う企業の方のSNSで、アルムナイに関する記事を目にすることが増えたり、採用・組織力が強いと感じていた過去在籍企業でアルムナイの実績が出て記事になっていたり、そういった場面に触れ、「採用支援」という立場からもアルムナイの可能性と必要性を実感しました。
②3回の転職・退職経験から感じた可能性
私はハッカズークに意思決定するまでに3回転職(退職)を経験しています。すべて自己都合にも関わらず、みんなとてもあたたかく送り出してくれました。1社目は出産をきっかけに退職し、1年ちょっとしか在籍していなかったにも関わらず、課の先輩がいろんな部署からメッセージを集めた大きなアルバムを作ってくれたり、退職後も子どもに会いに課のみなさんが家まできてくれたり、当時の事業本部長であるようなお偉い方が退職後も定期的に連絡をくれたり、すごく愛を感じました。
2社目以降も、退職が決まった後も最後の最後まで仕事を任せてくれ、そしてあたたかく送り出してくれ、卒業後もランチに誘ってくれたり、つながりつづけてくれていることに本当に感謝をしていました。
そういったこともあり、ネガティブな気持ちで会社を卒業したことはありませんでした。もちろん、退職は少なからず迷惑をかけるということは理解しているため申し訳ない気持ちもありました。ただ、それでも良い卒業体験を提供してくれた古巣に対して「何かできることがあればしたい」「むしろファンとして繋がり続けたい」と思っています。
また、そもそも2社目は、1社目時代に部長だった方が独立支援制度を活用して立ち上げた会社でした。出産を経て無職だった私に声をかけてくれて入社することになったため、2社目の代表は1社目も同じ会社だったんですよね。
自分の過去のキャリアを振り返ると、当時はまったく意識はしていなかったものの「アルムナイ」というつながりで生まれた価値がいろんな場面であったことに気づきました。
もし私が1社目をとんでもない辞め方をしていたり、退職者は裏切り者というような文化であれば、2社目との出会いはなかったと思います。企業とアルムナイ、アルムナイ同士のつながり、この可能性の大きさを自分の原体験から身をもって感じました。
とはいえ、まだまだ退職者に対してネガティブに思う世の中の風潮はあるように感じています。だからこそ、アルムナイの必要性を広めていきたいと思いました。
③人事として退職者と向き合う中で感じた可能性
1社目を退職した際、盛大に送り出してくれて愛を感じましたが、初めての退職だったため、それが当たり前なのか、当たり前じゃないのか、それすら考えてもいませんでした。ただ、その経験が私にとっての当たり前になっていたので、仲間が卒業する際は盛大に送り出すということをしてきました。(社会人になる前から、アルバイトやサークルなどでも門出は盛大にやるタイプではありましたが)
とくに2社目は正社員1人目で入社したため、何もないところからのスタートで。そこから仲間が増え、できることが増え、本当に仲間の大切を痛感するようになりました。
だからこそ「たくさん素敵な会社がある中、まだまだこれからの私たちを選んでくれて、一緒に戦ってくれてありがとう!」その気持ちがいっぱいで、仲間の卒業に対してネガティブに思うことはありませんでした。私は一度いっしょに働いていた仲間が卒業する際は全力で感謝を伝えたいですし、卒業したメンバーと個人的にご飯にいったり、退職後もつながり続けてたいと思っています。
ただ、人事として退職者と向き合うなかでは少し難しさを感じることもありました。いちメンバーとして卒業生と話す際は、気軽に「まぁ、なんかあれば戻っておいで!」とか「またなにかいっしょにやろ!」と言えていました。ただ、人事という立場だと、自分の発言=会社の公式の発言になりかねないと思うと少し躊躇する自分がいました。もちろん、これまで同様、共に戦ってきた戦友に対しての感謝とこれからもよろしく!という気持ちは変わりません。ただ、なぜかこれまでとは違う難しさを感じたのです。
そう感じた際に、会社として「アルムナイが当たり前」だったり、アルムナイとつながりつづけることのできるコミュニティがあることはとてもメリットがあると改めて思いました。既存社員も「退職者とどのように関わっていいのかわらからない」ということもあると思います。会社としてアルムナイをどう捉え、どうしていくのかスタンスを示すことは互いにとってポジティブなことだと感じました。アルムナイは、制度だけでなく文化を醸成することが重要で、その文化を醸成するためにはなにかきっかけが必要です。そのきっかけにハッカズークはなれると当時人事という立場で実感をしました。
長くなってしまいましたが、以上3つが「アルムナイの可能性」を感じた理由です。
入社して3ヶ月経って。
正直、毎日壁にぶち当たっています(笑)。
現在は、採用活動全般を任せていただき、採用目標達成に向けたKPI設計、媒体選定や施策検討、短期的な施策から採用ブランディングに向けた中長期的な取り組みなど、いろいろ挑戦させていただいています。
そうやって挑戦をさせていただいているにも関わらず、自分自身のスキル不足、至らなさから壁にぶつかっています。
また、現在のフェーズ、そして人事というポジション的に社内で日々コミュニケーションをとるのは代表の鈴木をはじめ、CFOや執行役員、部門責任者がメインです。日々の会話やMTGで、経験・スキル・視座ともに自分に足りない部分を痛感しています。
ただ、その反面、こんな貴重な機会をいただける環境はありがたいと感じています!直接フィードバックをいただいたり、会話の中から気づきがあったり、挑戦機会・経験から得ることがあったり。壁にぶつかることも多いですが、人事として力をつけていきたい私にとっては、ありがたい環境だと感じます。
また、入社してからアルムナイに対する理解がより深まり、ハッカズークのスタンスも肌で感じることができました。それを採用資料に反映させたり、候補者さんとの面談で話すことで、本当に価値のあることに取り組んでいると改めて実感できるのは嬉しいことです。
まずは人事として、まだまだ国内20人ちょっとのハッカズークを認知してもらい、アルムナイという領域に可能性を感じてもらうこと、そして、数あるの会社の中からハッカズークを選んでもらい、さらに選び続けてもらうために、力をつけていきたいと思います。
入社して3ヶ月、正直振り返る間もなく日々必死に過ごしていました(笑)。ただ、改めてnoteを書いていると、本当に濃い3ヶ月だったと感じます。
在籍期間が長くなっていくと、これまで新鮮だったこと、感謝していたことが「あたりまえ」となっていってしまうことがあると思います。
改めて、アルムナイという市場をつくり、アルムナイの概念を正しく伝え、そして顧客にアルムナイで価値を創出するという壮大なことに、私たちは挑戦しているんだと身が引き締まりました。
また、この挑戦できる環境も当たり前ではないと改めて感じています。
長くなってしまいましたが、以上が私が「アルムナイ領域」そして「ハッカズーク」を選んだ理由です。
アルムナイに可能性を感じていただけた方、ハッカズークに興味を持っていただいた方、スタートアップでヒリヒリ(ワクワク)したい方!ぜひ、お話ししましょう!(最後の宣伝)
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