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播州赤穂 きらきら坂 日帰りさんぽ
兵庫県の南西部にある瀬戸内海に面した、岡山県との県境にある赤穂。
そこにはずっと行ってみたいと思っていた温泉があった。
なんの心構えもしないタイミングで、平日を挟んで連休がとれることになった。
混雑しない平日に休みがもらえる。
まだ空気が冷えている陽射しのやわらかい2月。
だけどわたしにとっては、おでかけベストシーズン。
2025年今年はじめての日帰り旅。
2月の播州赤穂
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播州赤穂駅で降りるとはじめに目に入った牡蠣の看板。
再会は突然。
こんなところでお目に掛かれるとは知らなかった。ぜひ食べて差し上げないと。
赤穂では観光スポットや温泉、古民家カフェが点在、さらに瀬戸内海グルメがたのしめる。
絶景露天風呂のお宿 銀波荘
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まずは、温泉に入るため赤穂御崎にある銀波荘へ向かった。
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波打ち際の洗練されたお宿は、瀬戸内海が見渡せるロケーション。
このあたりは日本夕陽百選に選ばれており、銀波荘ではロビーはもちろん温泉や客室から瀬戸内海に沈む夕陽を見ることができるらしい。
本当は泊まってみたかった。
だけど人気なだけに客室は空いておらず、今回宿泊はしない。
フロントで受付を済ませバスタオルをもらう。
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女湯の暖簾をくぐり、体を洗い流して内湯からためしてみる。
湯船に浸かると、冷えた体に熱すぎずぬるすぎない、ちょうど良い湯加減がわたしをリラックスさせた。
海側の蒸気でくもった一面の窓にお湯をバシャバシャとかける。
のんびりと浸かりながら、ガラス越しに瀬戸内海の水平線を眺めた。
このまま湯船のなかで寝てしまいたいくらい、ゆっくりと時間が流れていた。
だけど利用できるのは2時間。
絶景と言われる露天風呂もためしにいくことに。
しかしそこでは賑やかに婦人会が開催されていた。
ちょっとタイミングが悪かったかな?こうゆうところ来たらやっぱりマダム世代は、はしゃいじゃうよね。
マダムをよそめに、景色も楽しめる露天風呂の特等席を探す。
湯加減は内湯に比べると熱めだけど、頬にあたる風は氷のように冷たく、肩まで浸かればちょうどよかった。
露天風呂から見渡せる景色は壮観。
空と海にとけこむような露天風呂で、自然が広がる瀬戸内海を目の前にマダムのひとりが「この日のために先週は仕事頑張ったの!ここに来れてほんとによかったわ!」と話しているのが聞こえてきた。
その言葉は、端っこで静かに海を眺めるわたしにストンと落ちた。
世代は関係ない。日々の生活のなかで、みんなにささやかなご褒美や癒しが必要。
なんだか急にこの状況が微笑ましくなり、こんなことさえも旅の趣に感じていた。
海辺へとつながる「きらきら坂」
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銀波荘のすぐそばにある、きらきら坂。
石張りの坂道に幾何学模様の鮮やかなタイルの階段。
異国情緒あふれるオリエンタルな雰囲気は見どころのひとつ。
古民家をリノベーションしたカフェやガラス細工工房が並ぶ、なんともフォトジェニックな通りは人気の観光スポット。
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この坂を真っ直ぐ降ると海に突き当たる。
晴れた日は海に光が差し込み、きらきら輝いてみられることから、名づけられたきらきら坂。
そしてその左側には人気の高いピッツァのお店。
SAKURAGUMI(さくらぐみ)
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ナポリピッツァとナポリ料理のお店さくらぐみ。
きらきら坂には美味しいピザのお店があると、うわさに聞いていたので来てみたかった。
湯上がりに遅めのランチ。最終オーダーの時間ギリギリ間に合った。
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食事をしながら海が見渡せるレストラン。
暖かく気候がよければ、わたしはいつもテラス席を選ぶけど、店内で食事をした。
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牡蠣を食べたいことを伝えると、案内していただいた牡蠣ピザ。オーダーしてから窯で焼いてくれる直径30センチのピザ。
店内はナポリ料理に舌鼓する人たちの、陽気な会話が行き交っていた。
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遅い昼食を終え気分もよく、波の音を感じながら海岸沿いを少し散策した。
だけど陽が当たらないとまだまだ寒いシーズン。もうちょっとしっかり防寒してくればよかったな~と思いながら歩いていると、なんの前触れもなく突然現れた景観。
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謎のエリアに迷い込んでしまったよう。
ちゃんと他の人にも見えているよね?
ナイトスクープのパラダイスシリーズみたい。
伊和都比売神社
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海に向かってかまえる鳥居が印象的。
きらきら坂は、伊和都比売神社の境内から海につながる坂道。
鮮やかなタイルの階段を登った先に神社は位置している。
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せっかくなので、海に向かって鎮座する神社に訪問記念のご挨拶。
ご機嫌に過ごせた一日と、この土地とのご縁に感謝。
もっと赤穂巡りをしたかったけど、気づけば夕刻の時間になっていた。
夕陽をみたら帰ろう。
日本の夕陽百選に選ばれる瀬戸内海に沈む夕陽って?
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そこにはいつまでも眺めていたいパノラマが広がっていた。
やさしい光に照らされながら、オレンジに染まる夕陽を眺めると、やっぱり心がほどけてく。