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超サイヤ人になった

三重県紀宝町・飛雪の滝キャンプ場,2021/ 1/17-18

多気町プログラムでの紀北町サイクリングコース作りで「魚飛渓の綺麗で冷たい川を、サウナの水風呂として使う」という案がでた。
そして「じゃあ、僕らも一回はアウトドアサウナ体験せんとな!」ということで、数年前から飛雪の滝キャンプ場(https://hisetsu.jp/main/)にてテントサウナを使い、サウナのアクティビティをしている佐竹剛さん(https://www.kumakawabu.com/)のところへ、今回体験させていただきにうかがった。

1日目

津から約3時間半かけて飛雪の滝キャンプ場へ向かった。

キャンプ場に着き、車から出ると「ザーッ」と激しい音がする。
音に目をやるとキャンプ場のすぐ近くに、すごく綺麗な滝があった。
「これが飛雪の滝か!」と、佐竹さんの説明を受けながらみんなで滝に近づく。

水がきれいなのはもちろん、迫力がすごい。
落ちる水で冷やされ、押された空気が僕らに向かって強く吹きつける。
洞窟よりも風が強かった。(この表現でわかる人は何人くらいいるのだろうか笑)

だんだんと日が暮れていき、みんなで焚き火を囲みながら晩ご飯をたべる(コロナ感染対策を考え、距離を置き、各自)。もちろんうめえ。

当初は2日目だけサウナ体験をする予定だったが、特別にテントサウナの準備をしてもらえることになった。
僕は同じリテラシー学参加メンバーのしょーき(note ID:shoki_camp_)と「もう脱いじゃうか」と水着一丁になり、サウナテントに入る。
すると、他のメンバーも入ってきて、はじめてのテントサウナ体験が始まった。

僕は今までちゃんとサウナに入ったことがなく、水風呂なんてなおさらだった。
今回、体験して強く思ったことが2つ。

1つ目は、サウナで温まっている時の雑談が楽しいということ。
体が完全に温まって、汗ダラダラになるまでに十数分かかる。その間の雑談が普通に楽しい。焚き火囲んで雑談してるような感じ。

2つ目は、ロウリュやべぇ。
サウナの中をもっと暑くさせるために、ロウリュといってめちゃくそに熱した石に水をかけてバカ熱い蒸気を出させる方法があるのだが、ヤバい。
薪ストーブに薪を4本入れたうえでロウリュすりゃもう鼻の中が火傷するくらいにまで熱い蒸気が襲いかかってくる。
でもそれがクソ気持ちいい。
テントサウナの中で、ロウリュをする度に「あーーーーーー!!」と悶え叫んで、外から坂本先生の笑い声が聞こえるっていうのが何回もあった笑

滝に入るのをビビって、サウナ→外気浴というのを2セットした後、他メンバーは「また明日でいいや」とサウナから上がった。
残りは僕としょうきだけになり、「どうする?滝いっちゃう?」とサウナテント内で温まりながら会議が始まる。
正直、僕は水風呂にちゃんと入れるか不安だった。
足だけちょんと浸けて「あー!もう無理!」ってなるのが簡単に想像できた。
しかし僕らは決意をする。
「いや、行こう。やっちゃえ!」
テントサウナから滝へ走り出す。
すると坂本先生「あ、あいつら行くぞ(笑)」といって女の子達も様子を見に来る。
滝の下まで来て、足を入れる。
「あ、これやべえやつや」
一瞬でわかった。
でもここで止めるわけにはいかない。
女の子も上から見ている。男としてやりきるしかない状況なのである。
「ゔぁーー!!!!!」と叫びながら肩まで浸かる。
痛い。馬鹿みたいに痛い。
冷たい水に浸かっている体全体に、まるで針でブスブス刺されているような痛みが広がる。
「あー!もうダメダメこれやべぇ!」
急いで冷水からあがるも、まだ痛い。
外気浴する椅子まで走る。
そして椅子まで辿り着き、痛みがなくなった時一つ気づく。
「あれ、寒くねぇ。」
真冬に5℃の水に入り、上は何も着ず水着一丁。全然寒くない。
椅子に座り、リクライニングを倒す。
外気浴をしていると様々な音が聞こえる。
滝が流れる音。
心臓が強く鳴っている音。
「ヴォンヴォンヴォン」と僕が何かをまとっている音。
そう。あの時の僕は間違いなく何かまとっていた。
例えるなら、ドラゴンボールのスーパーサイヤ人になった時の気のような感じ。
絶対ヴォンヴォンいってた。
僕は確実に「整う」という状態にあった。

1日目はこれで終わりで、サウナで気持ち良くなった僕は布団に入るとすぐに寝ることができた。

2日目

1日目の寝る前、グループLINEにこんなLINEが来た。


僕達6人は朝6時45分くらいに起きて、寝ている坂本先生と赤土さんを置いていき、二の滝、展望台へ向かった。

遊歩道は整備されていて歩きやすく、結構な高さがある所でも綺麗にされていたから「これ整備すんの絶対大変やん。だって自然の石で階段作ってあるで。」と、第3回多気町プログラムのマウンテンバイクコース作りを思い出しながら進んでいく。

道中の風景はもちろんきれい。
川沿いの道や橋を歩き、さらにはシダ植物が生い茂る林道を進んでいく。
「空気がうめぇ。」
久しぶりに言った。

展望台に着くと予想を上回る景色が広がっていた。
山が全体を囲んでいて、そこから朝日が見える。
平日にこんな朝を迎えてもいいのだろうか。

展望台から降り、サウナが始まる。
僕は1日目の夜に全て体験してるから何も怖くなかった。気持ちよかった。

11時くらいになり、カヌーに乗った。
このカヌーというのは佐竹さんが新しく始めようとしているプログラムの一部で、「写真の素材が欲しい」とのことで、僕たちは、協力するとともに体験させてもらった。
僕たちが乗ったカヌーは紀北回で乗ったカヤックと違い、空気で膨らますかたちのボートでとても軽い。
この軽いのが持ち運びがしやすく良かったが、漕いでみてわかったことが一つある。
それは前に真っ直ぐ進めないということである。
ボートはパドルを使って片方ずつ漕ぐのだが、カヌーが軽すぎて片方を漕いだらすぐにその方向にボートが回転してしまい、前に速く漕ぐことが出来ない。

みんな苦戦しながら漕いで、途中でその回転しやすさを利用してみんなでコーヒーカップみたいに回って遊んだりもした。
傍からみたら大学生男女6人がボートで永遠にグルグル回って笑っているという馬鹿みたいな光景だったが、すごく楽しかった。

そして熊野川の中にある昼嶋という、神様がお昼ご飯を食べたり、囲碁をして遊んだという言い伝えがある島に上陸して、結構高さがある島だったが、登って写真を撮った。
昼嶋から見る熊野川はとても青くて綺麗だった。
それもただの青じゃなく、本当の青。ガチの青。語彙力の無さでバカがバレるのでここまでにしておくが、川でここまで青いのは初めて見た。

これで全ての活動が終わった。
今回の活動でサ活(サウナ)という趣味がまた1つ増えてしまった。
今回来れなかった、いつものリテラシーメンバーのだーやの(note ID:meinenote)と、多気町プログラムを担当してくださっている西井さんへの土産話がたくさん出来た。
話すのが楽しみだ。



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