自己紹介⑤〜招かざるうつ〜
ご拝読いただきありがとうございます。
前回からの続きとなります。
私はメンタルクリニックに2週間に1回通うようになりました。
妻も必ず着いてきました。
会社の方はというと、有給を使い切り、疾病手当をもらいながら、休むこととなりました。
そして、ある日の夜のこと。
突然、妻の父親から携帯に電話がかかって来ました。
後から妻に聞いたのですが、お義父さんは、妻に直接私に謝らせて欲しいと言ってたそうですが、妻が断っていたようです。
私は、また血の気が引いていきました。
でも、無意識のうちに電話を取っていました。
電話に気づいた妻は別に取らなくてもいいと言ったのですが、その時の私は避けたいっていう思いより、ハッキリと怒りをぶつけたかったのです。
「もしもし、わしやけども。
〇〇くんに謝りたくて、電話したんや。
本当に申し訳なかった。仕事の方は、このままいくらでも、休んでても構わへん。でももし、許してくれるのなら、〇〇くんの気持ちが落ち着いたらでええから、戻ってきてくれへんかな?」
僕は、
僕は、
なんで
なんで、あの時、Sさんの言うことを信じたんですか!?
僕は、信じて欲しくなかった!
少なくとも、本当かどうか、確かめて欲しかった!
あんなこと、鵜呑みにされる気持ちが分かりますか!?
「〇〇くんの言う通りやと思う。言い訳にしかならんが、片方の意見だけを聞かず、双方の話を聞くべきやった。
ホンマに申し訳ない。」
分かりました。
私は、ただ、悲しかっただけです。
何も信用されて無かったんだと思いましたから。
話はそれくらいの内容だったと思います。
その後、妻は実家に電話をかけていました。
お姉さんが電話に出たようでしたが、妻は怒りをぶつけていました。
お義父さんとは、それから、2年ほどは顔も合わせなかったし、電話がかかってくることもありませんでした。
それから、しばらくメンタルクリニックに通ったのですが、一向に症状は変わらず、
妻が別のメンタルクリニックを探してきて、そちらに病院を変えることにしました。
隣の県の病院だったので、往復で半日がかりでしたが、そちらの方が、専属のカウンセラーが担当医の先生とは別でつくという理由でした。
同じく2週間に1度通いました。
カウンセラーの先生とは1時間ほど話します。
カウセリングの際は、妻も立ち会うことは禁止でした。
内容は、担当医の先生にも伝えず、カウンセラーと私だけにしか分からないようにしてくださるそうです。
カウンセラーの内容は、まず、この症状に至った経緯。
そして、1ヶ月間にあった出来事を話すくらいでした。
しかし、通っていくうちに、様々なことが紐解かれていきました。
つづく