2024/10/01

今日から十月が始まった

午前中の仕事を終え
夕飯の支度を早めに済ませ
夕方から次女の受診に耳鼻科へ付き添いに行く

今の時代に珍しい早い者勝ちシステムみたいな耳鼻科で
診察開始5分後に行くともう8番目だった
診察開始前から並ぶともっと早いのだけど
わたしはそういう行為が苦手
それで結局1時間半も待合室で待つことに

待つ間に本を読む
小川洋子著「薬指の標本」
背表紙をざっと読むと恋愛のお話しのよう

今回が初小川洋子なので
その文体も特徴も何も知らないけど
「小川洋子氏の恋愛物なら一筋縄ではいかないでしょうね」
と教えてもらったのを思い出す

1時間半で全部読んだ
退廃的で耽美な世界観をそれだけにしないで
清涼感のあるベールで覆っている
品があって素敵な文章

ただひとつ
登場人物の男性がめちゃくちゃ嫌いだ
なかなか呼ばれない待合室で
多少苛々しながら読んだのも悪かったのかもしれない
そして わたしが願う方向へ話しは進まない
小説の結末に目を瞑る

ようやく名前が呼ばれて
隣りで同じく本を読み途中で寝ていた娘を起こした。

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