世界で1番分かりやすいハイポトニック/アイソトニック
こんばんは。
さて、いきなりハードルぶち上げまくってますが笑
今回は前回の熱中症からの続きで、、、
給水時によく聞くワード、
「ハイポトニックとアイソトニック」
について記述していきたいと思います。
体の仕組みについて
まず、大前提として人の身体は37兆個の細胞で出来ています。
人の体の60%は水分=細胞の60%も水分です。
この水分を一般的には「体液」と表現されます。
細胞の中の体液と外部から入る水分を細胞膜という膜で仕切りながら、必要な栄養素を行き来させているわけです。
→細胞膜=コーヒーフィルターみたいなもんだと思ってもらってOKです笑
この関係が化学の授業などで学ぶ"浸透圧"の話になります。
人の体はこの"浸透圧"の力を使って生命活動を維持しているんですね。
浸透圧とは
もうそんな昔のこと覚えてないよ〜って方、多いと思います。
簡単に言うと、”薄い液体が濃い液体に流れていって濃度が均一になる"ということです。
膜で仕切られていると特に顕著に薄い→濃いへ移動する事象が掴めたりします。
膜で仕切られてる分、完全に混ざるわけではないのに濃度が変わるということですね。
例えば、ナメクジっているじゃないですか。
ナメクジに塩かけると死んじゃいますよね?
あれはなぜかというと、ナメクジの体は薄い膜で出来てて、人よりも多い水分で体が構成されているんですが・・・
そこに塩がかかると浸透圧の関係で体内の水分が細胞膜を通過して塩に流れていってしまうんですね。
そうなることで、ナメクジは急激な脱水状態になって死んでしまうんです。
怖っ・・・・。
人の身体の場合は、表面が皮膚で覆われているので塩がかかってもナメクジみたいにはならないですが、身体の中の細胞レベルになるとそうはいきません。
塩辛いものやしょっぱい飲み物を飲むと喉が乾く・・・。
これは体内の細胞がナメクジ状態になっていて、脱水になることで喉が渇いているんですね。
逆に水は体液より薄いので、逆に吸収されるというわけです。
運動をするとどうなるのか?
運動をすると発汗という事象が出ます。
この「汗をかく」という事象により、体外に水分とミネラルが排出されます。
すると何が起きるかというと、体液が薄くなり、身体の中にいたミネラルの絶対量が減ります。
ミネラルが減ることで筋肉の弛緩(緩める動き)が機能しなくなり、結果的に"足を攣る"というような事象が出てくるわけです。
ここで、水分補給をすることになるのですが、この時の選択肢として一般的には次の3つが挙がってきます。
①アイソトニック飲料
→ポカリやアクエリなどに代表される「体液と同濃度の飲料」
②ハイポトニック飲料
→ヴァームウォーターやアミノバイタルなどの「体液より薄い飲料」
③水
運動前
運動前の体液濃度を仮で100としましょう。
濃くなると100より大きくなり、薄くなると100より小さくなるとします。
なので、体液と同濃度のアイソトニック飲料の濃度も100になりますね。
運動中(ハイポトニック飲料)
運動をしたことで発汗が発生してミネラルが抜けました。
そうすることで体液が薄くなります。
この状態でアイソトニック(濃度100)を飲んでも、体液より濃いので吸収されにくいです。
濃度は薄い→濃いへ流れることをお忘れなく。
なので、ここで摂るべきは「ハイポトニック飲料」になります。
ハイポトニック飲料は、アイソトニック飲料を薄めることでも作ることが可能です。
そうすることで体内に吸収されます。
運動後(アイソトニック飲料)
運動中にハイポトニック飲料でミネラルも多少なりとも補充していたので、濃度をなんとか95までキープすることができました。
が、運動後も継続して体液より薄いハイポトニック飲料を飲むのはオススメできません。
ミネラル分が薄いことに変わりはないので、さらに薄い飲料を飲むとさらに薄まります。
なので、ここからはアイソトニック飲料で徐々に吸収させていきましょう。
もしくは食品やサプリメント等でミネラルを補うことも大事になってきます。
食品だと梅干しを食べるなども効果的です。
逆に水だけだと・・・
水は確かに濃度で言ったらほぼ0なので、吸収はすごいです。
が、吸収された後のミネラル量が圧倒的に足りないので、濃度がさらに薄まります。
すると、身体は濃度を一定にしようと働くのでさらに汗や尿で体外に水を出そうとします。
そうなると、意味がないので普段は水を2.5L飲むことは大前提としてありますが、
発汗が多く起きる場合は下記条件に当てはまる水分を摂ることをオススメします!
・0.1%~0.2%の塩分
・2.5%~5%の糖分
・5~15℃に冷えた飲み物
分かりにくい人は、スポーツドリンクの濃さを調整したものを用意するといいでしょう。(^^)
と、いうわけで夏も万全に過ごせるように意識してみてくれると嬉しいです!
では、また!!