サブカル大蔵経335鎌田慧『大杉栄自由への疾走』(岩波書店)
「魔子よ、魔子。パパは今世界に名高いパリの牢屋ラ・サンテに。」p.351
アナーキスト、大杉栄。その実体はお坊ちゃんで、性にも言語にも自由で、そばにいたら嫌だな、という感じでした。
平民社では大ハイ。大杉ハイカラ。/吉屋信子の母が、「これは大杉さんの坊ちゃんだよ」新発田で顔見知り。p.13.50
革命家=お坊ちゃんというのは、チェ・ゲバラも北一輝とかもそうなかもしれない。大杉栄の新発田。ガトリング砲・河井継之助の長岡。北一輝の佐渡。ジャイアント馬場の三条。越後幻想高まる。
荒畑寒村は、拳銃を懐に、幸徳と菅野が逗留している湯河原温泉の天野屋旅館へ乗り込む。p.134
大杉栄よりも物騒で不穏な荒畑寒村。
宗一に対してお菓子を与えた甘粕に、天皇の名の下にと迫る弁護士塚崎。自供を覆す甘粕。p.444
そして事件後満洲に渡る甘粕正彦。
大倉喜八郎と山陽組。のちのサンヨー堂。缶詰め重鎮。日本で最初に自動車を輸入した石コロ缶詰めの大倉喜八郎。p.15
大倉喜八郎とサンヨーの缶詰の因縁。
吃音矯正の楽石社に通うp.52
吃音がバネになった人多い。バイデンさんもそうでしたね。
大杉栄の倫理の先生は三好愛吉。東大哲学、東本願寺内紛で辞任し校長に。p.55
真宗と越後の縁。
兄さんは少し気が変なんだからね。脳神経衰弱と診断。退校。p.67
家族にも医師にもお墨付き。
大杉栄家看板「英独仏露伊語教授」p.100
そしてエスペラント。
平民社グループは毎週金曜日に集会p.102
「週間金曜日」の誌名ここからかな?
巷の噂、西園寺は毒殺された。p.123
この後軍部独走。
大逆事件の古川力作、滝野川の園芸場で花を栽培。p.140
物騒な事件と滝野川の花壇の接点。
小便しながら唾を吐くのは堺君の自然法則でありました。p.151
堺俊彦の癖^_^
堺俊彦は売文社を始めた。いまでいう編集プロダクション。p.163
編プロ!吹き溜まりの中の歴史。
神近が大杉栄と初めて会ったのは東京日日新聞の記者として大久保百人町の大杉宅。p.187
百人町だったんだ…。
伊藤野枝、福岡県今宿の海岸の実家にお産に帰る。その時々の夫、辻潤や大杉栄がやってきたp.195
すごい出はいりの家…。
大杉、神近、野枝のフリーラブの取り決めp.216
フリーラブ…
大杉栄、後藤新平に無心する。いくら欲しいんですか?五百円と言おうとしてゴが言えず、三百円にしてしまった。p.232
大杉栄対後藤新平。落語の様な三百円。アナーキストを飼う体制側。
アナキストの大杉栄がボリシェビキの国際会議に日本代表として参加。p.281
日本代表。
連行された新聞見出し「おれは大杉だ!」p.288
この辺のナルシストぶり。
伝染病のチフスから解放されたp.296
大杉栄罹患。チフスのメアリー。
フランスのホテルはピガールp.311
歓楽街。
リヨン滞在。p.316
リヨンが惹きつける日本人。荷風も。
地元紙、黄色人種でアカ。p.341
フランスのエスプリ。
警察の力でやっつけることできないから、憲兵の力でやってくれぬか。(甘粕正彦聞き取り書)/結局軍部は何も明らかにしなかった。p.365.427
完全にアダルマ的に殺しに来た国家。
甘粕は、名古屋陸軍幼年学校で大杉の六年後輩。/かなり湿っぽい男p.366.476
相容れない先輩後輩。
大杉の遺骨持ち逃げ。右翼の大化会、岩田富美夫/鉄舟寺は埋葬拒否。p.376.378
ここまで嫌われるのも才能。
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