サブカル大蔵経455中村哲『アフガニスタンの診療所から』(ちくま文庫)
キリスト教の方々との輪読会で紹介された中村哲さん。逝去後復刊された本書。
西欧化した日本人を撃つ本。私は撃たれたのか。
覗きを拒否する現場との断絶。
シルクロードの地。
なぜここだけがワールドを拒否するのか。
何か見えないカギがあるんだろうか、ここだけ。
施しをしてやるという気分がどこかにあって、調子に乗って地元の指導者と衝突することがまれならずあった。患者たちもまた親切で気前の良い外国人の方が何かと頼りになるので、お世辞に取り囲まれた外国人グループは、地元権力と対等にものがいえるようなおごった錯覚に陥りがち。p.48
ボランティア、支援の、現場。
復讐は許さん!p.59
イスラム法の中で
ペシャワール。ムガールの故地の一つ。ペルシアの窓口、文明と征服者の一方的な通路。いかなるインド亜大陸の勢力もペシャワールを超えることは出来なかった。p.86
スケールのデカさと特異さ
米国の対応。ソ連の国力を消耗させる為にアフガン住民を生かさず殺さず戦争を継続させる戦略。p.89
アジア、中東とアメリカとソ連。
無思想。人間の思想などたかが知れている。現地から生まれた諦観。◯◯主義は離れていった。p.177
思想という枠組みを超えたもの
乞食から地主まで一人一人が誇り高く生きていたペシャワール。p.196
人の誇り。久しぶり聞いた言葉。
金はなくとも食ってゆけるが、雪がなくては生きてゆけない。p.214
雪がつなぐ生活
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