サブカル大蔵経109 藤子・F・不二雄『藤子・F・不二雄異色短編集』①〜④(小学館文庫)
藤子・F・不二雄の作家性の軌跡。「ビッグコミック」や「SFマガジン」初出。
ごめんね。青酸カリ入れといたの。今日あなたをカロリー保険に入れたのよ。だっておなかがすいてしょうがなかったんだもの。(1巻「間引き」)
恐怖の『だって」
そうか……正ちゃんに子どもがね……と、いうことは……正ちゃんはもう子どもじゃないってことだな…………な………(1巻「劇画オバQ」)
今回再読して初めて、最後の「な……」に気づきました。
あのォ……あれですかな、地球ではズン類はウスを食わんのですか?(1巻「ミノタウロスの皿」)
もはや、世界におけるアニマルウエルフェアの問題提起としての古典。
なんでもいい。自分より大きな存在に、暖かい羽交いに包まれ、甘えたり、訴えたり、泣いたり……そんな欲望を強烈に感じたことはないだろうか?(2巻「やすらぎの館」)
テレビで倉本聡脚本の「やすらぎの郷」が始まった時、これを思い出しました。
3巻にはドラえもんが二コマ登場。
4巻は実写化もされた夢カメラ編です。
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