サブカル大蔵経758劇団ひとり『陰日向に咲く』(幻冬舎文庫)
東京五輪開会式に現れた劇団ひとり。
唯一無二の存在。
何が、他の芸人と違うのか。
人物になりきる真骨頂。
本書も、さまざまな人物が描かれ、導かれ合っていく。
結末は、悲しいのか、優しいのか。
俯瞰しながら、プレーヤーを続ける業。
私はひとりさんに育ちの良さを感じます。それを恥ずかしく否定し続けるのが原動力なのでは。
ご尊父の解説を読んで、そう思いました。
そして、ある結論に至った。「そもそも私は自由なんか欲していなかった」p.14
社会と自由と。
私は何一つ捨てられないことを知った。p.27
そこに他者への温かみを感じる。
僕が馬鹿だから流すのを忘れていただけだ。p.204
ひとりの代名詞、涙を描く。
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