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サブカル大蔵経229 金谷治訳注『韓非子(第1冊)』(岩波文庫)
孔子や老荘に比べて脇役の感あるも、実は現実の政治にいまだにに影響を残しているとされる韓非子の思想。その全訳と解説。
韓非の才能が自分に勝ることを知った李斯は韓非を毒殺した。李斯は韓非の理論を実践し始皇帝の宰相になった。p.15
悲しき韓非子、法術を世に残す。
秦ははっきりした号令を出して賞罰を行いますから功績の上がるものも上がらないものもみな努め励みます。p.25
ミーユエもこれを拠り所にしたのかな。。
刑場は市場にあり、屍体を晒し者にした。死刑になって塩漬けにされる。p.59
インドのマヌ法典と中国の法律の対比を考えてみたい。
自分の国をうまく治めてゆきたいと思うなら、必ず徒党の集まりを討つべきである。p.138
この辺もミーユエに出てきそうな台詞。
両足を斬られるまでになって初めて宝石であると鑑定された。鑑定されるのはこんなにも難しいこと。いま君主の法術に対する態度というものは、和氏の壁を求めるほど熱心ではない。p.248
ミーユエの終盤にも出てきた挿話。
臣下を統制してゆく法術を持たねば、大臣は勝手な裁断をして私欲を遂げるもの。p.287
法術とは、大臣を〈縛る〉ため。
人君としての災害は、人を信用することから起こる。人を信用するとその人物に制約されることになる。p.312
人を信じてはいけないという至言。
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