サブカル大蔵経384地球の歩き方編集室『J01 地球の歩き方 東京 2021〜2022』(ダイヤモンド社)
東京以外の人にとっては東京は外国です。東京の人にとっても東京は行ったことないところばかりかもしれません。その異国としての東京に「地球の歩き方」が乗り込んできました。
まず、冒頭の特集ページは、レトロ、展望、商店街、川、グルメ。クラフトビールというのが、時代か。
タウンエリア別では、江戸の日本橋、明治の日比谷、大正の銀座、の順で掲載。この順番にこだわりが見えます。
その後、東京駅、皇居、上野、浅草、湯島、谷根千、両国、清澄白河、深川、門前仲町、柴又の下町群。立石入らず。
そして、秋葉原、神田、飯田橋、池袋、巣鴨、新宿、新大久保、吉祥寺、渋谷、青山、六本木、赤坂、目黒、恵比寿、品川、お台場、新橋。と、山手線を反時計回りに探訪。そして郊外の多摩地区。基本的には神社仏閣と博物館の記述のみ。
その後は、歴史年表、神社仏閣、歌舞伎、落語、相撲、サブカル。グルメは寿司、和食、洋食、ラーメン、喫茶店、甘味処、伝統工芸品、バー、ライブハウス、ホテル。
そして、交通網と乗り換えと地図。
立石、板橋、北千住など、本書に載ってない「歩き方」を作りたくなりました^_^
背表紙に〈J01〉とあるので、これから国内編が刊行されるのでしょう。
長年の歩き方ファンとしては、中途半端感を感じました。ワクワク感が伝わってこなかった。
人権配慮なのか、街の写真に人が写っていなくて廃墟みたい。これならロンプラみたいに活字だけでもいいかも。
銀座の路地裏とか稲荷神社とかミニコラムもあったが、外国としての東京なんだから東京にしかない珍しいモノを映し出してほしかった。東京に住んでいる人には探知できないのかもしれない。
たぶん、次号は山の手線あるあるや、葛西や竹ノ塚などの移民街、立石や北千住の呑み屋街、神田や上野のガード下なんかが特集されるといいなあ。
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