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サブカル大蔵経314ターザン山本/福留崇広『妻たちのプロレス』(河出書房新社)

力道山、高山、剛、葛西、藤波、馬場の妻たちへのインタビュー集。人選の既視感はあり、意外性はない。レスラーをアスリートと捉える妻たちの話は料理ばかり。プロレスラーが妻にケーフェイを守ると、レスラーはアスリートになるということか。著者と妻たちとのプロレス感はなかった。

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力道山が気持ちを許していた選手もいた。それが同じ大相撲出身の豊登だったという。p.36

 力道山が逝去しなかったら、豊登はプロレス界でどんな存在になったのだろうか。

生まれ来る我が子に会うことは叶わず、実業家としての志も半ばで三九歳の、駆け抜けるような人生を閉じた。敬子にとって、挙式からわずか一九三日後の悲劇だった。p.43

 力道山の家族の歴史、意外と知りませんでした…。

以降、奈津子も特別な用事以外に夫と会えなくなり、三月上旬から数回しか顔を合わせていない。p.82

 コロナ禍の現在、なかなか会えないんですよね…。

剛をSWSに入れようとしたら、全員が猛反対。あれだけは入れるなの大合唱。それならと田中社長は剛にポンとン千万を渡したそうだ。p.109

 剛幻想、高まる。

こんにゃくとか言われていたことも知っていました。p.184

 藤波夫婦を世に知らしめたカシン。

(馬場は)カルチャーエリートである。/馬場さん的極楽浄土は、生まれ変わったら波になりたいということかもしれない。そうすれば、いつまでも生き続けることができる。p.194.197

 馬場への正当な評価も、等身大な姿も、柳澤健やターザン山本の文章をもってしても、まだまだシークレットな感じがしますが、先日の天龍と小橋の対談での馬場の振る舞いなど、ここにきて多方面からの語り手を得て、ようやく浮かび上がってきた感じはします。

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永江雅邦
本を買って読みます。

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