サブカル大蔵経499『フリースタイル(vol.46)』(フリースタイル)
現代の「ユリイカ」だと思いました。
年末恒例の「このマンガを読め!」号
今の「ユリイカ」よりも、昔読んでいた「ユリイカ」の香りがしました。
毎回〈古本ハムサラダ〉を組んでいた大西祥平と吉田豪のそれぞれの選評と、和泉晴紀の四コマを読むために購入しています。
時事放談で電子書籍が紙の市場占有率を上回ることが知らされ驚愕しました。冒頭、いしかわじゅんが、「鬼滅の刃」から話を始めるのが意外で偉かった。
ベスト20のうちから、とりあえず、和山やま『カラオケ行こ!』と香山哲『ベルリンうわの空』を購入しました。
近藤ようこの『高丘親王航海記』は、原作を読んでるから、買うか迷ってます。
【呉智英】今年は大豊作でp.71
【大西祥平】個人的には大豊漁の1年でした。p.83
なぜかこのお二方が同じ感想。
「鬼滅の刃」に助けられた一年でした。この作品が無かったら結構な数の書店が閉店していたのでは?ってレベルで売れました。(都内大型書店員 高狩高志)p.88
『鬼滅』は、あれだけ平台の面積増やしても売り切れていたのが、すごかった。
電子書店が出版社を買う理由。p.106
まんが王国が、ぶんか社を買収。
「たぶん出版社を買っても、紙の方は捨てるんだろうなと思ってます」(M坂)p.107
「なんか紙の雑誌ってお荷物のような気がしてきちゃうね」(いしかわじゅん)p.110
「マンガ家志望の学生も、紙の本を出したいって言います」(中野晴行)「ほんと!」(いしかわ)「結局、いまマンガを描こうという若い人はなんのために描くんでしょうね」(M)p.110
紙と電子…。たしかにネットでは、電子マンガサイトの宣伝だらけだが。いしかわじゅんが一喜一憂するのが私たちを代弁してくれているようで良かった。
逝去された漫画家。野間美由紀、ジョージ秋山、もりしげ、桑田二郎、明智抄、恵口公生、まつもと泉。(中野晴行マンガの事件簿2021)p.111-113
明智抄、読み返すかな…。