来場者のCXを向上 シンガポールの国立公園「Gardens by the Bay」公式アプリリニューアル
▼クライアント
Gardens by the Bay(ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ) 様
https://www.gardensbythebay.com.sg/
▼業種
消費者サービス|レジャー|景観地運営
▼サポート内容
公式アプリ『Gardens by the Bay』(iOS・Android)のリニューアル(リサーチ・企画・開発)
▼DXの分類・目的
既存事業(既存市場×既存資産)|製品・サービスの改善
▼キーワード
アプリ開発|UIデザイン|UXデザイン|アジャイル開発|AR|ダイナミックプライシング
シンガポールの中心地、マリーナベイに位置する近未来型植物園施設「Gardens by the Bay」。緑化政策の一環として2012年に開園して以降、多くの人々に愛されている国立公園だ。
モンスターラボは同施設の公式アプリのフルリニューアルに参画。リサーチ・企画・開発を担当し、現在もサポートを継続している。
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■課題
プロジェクトでは既存アプリの問題点の改善、そしてアプリを活用した来園時のUX向上がミッションとなった。
既存アプリには、案内情報などのコンテンツ不足解消と同時に、煩雑化していたコンテンツの整備が求められた。同時に、来園者のアプリ活用を促進する、魅力的な機能の搭載も課題に挙がった。
また、園内におけるUX向上の手段として、特に入場券の購入時、入場時、人気アトラクションにおける混雑軽減を目的としたデジタル施策が求められた。
これらのネガティブなUXの改善、そして「現地に行きたくなるようなUXを生み出す」ことが大きなミッションとして掲げられた。
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■ソリューション
アプリのコンテンツ改善では、イベントの開催時間や園内施設の案内などの各種情報を整理。ユーザーが求める情報にたどり着きやすいよう、ユーザビリティを考慮したUIを設計した。
アプリの利用促進については、カテゴライズ可能な予定表機能を搭載。来園前に観光スケジュールを設定できる利便性はもちろんのこと、来園前から期待感が高まるユーザー体験をデザインした。
また、来園時に楽しめるコンテンツも充足。展望台からカメラをかざすことで重要なランドマークの情報が画面上にポップアップ表示される「360ºスカイライン」、園内を周遊してアイテムを集めるGPS連動ゲーム、ARを活用した道案内機能など、アプリの利用促進とUX向上を兼ねた新コンテンツを搭載した。
アプリには、オンラインチケットやアトラクションの予約整理券発行機能を搭載。これによって入場券購入時や入場時、人気アトラクションの待ち時間の混雑を軽減・解消した。
また、混雑時間帯の偏りを軽減するため、ダイナミックプライシングを導入した。
プロジェクトの進行中、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが発生。シンガポール政府が指定する感染症対策を遵守するため、要件の優先順位を再考し、対応が必須となっていたオンラインチケットや予約整理券機能を最優先で実装した。
また、現地ユーザーの拡大に方向性をシフトした年間パスの導入などの新たな施策を提案。フレキシブルな開発を遂行した。
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■結果
現在も時勢を考慮しながらの改善に着手中。さらなるUX向上や、アフターコロナの社会情勢の変化に合わせたサポートを継続している。
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■関連記事
(情報公開日:2021年3月2日)
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