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最強だと思われがちな在宅ワークのデメリットをあえて挙げていく。

ほぼ毎日片道1時間半以上、満員電車にもみくちゃにされながら出社していたOL時代。

念願のフルリモート勤務という環境を手に入れてから、早いものでそろそろ2年が経とうとしています。

大前提、出社がないのはもちろん便利だし、満員電車に揉まれるストレスからは解放されました。

だがしかし。

「フルリモート=自由」かと言われるとそれはちょっと、いや、だいぶ違うな、というのをここ2年で実感し、なんならフルリモートのデメリットもたくさん見えてきました。

フルリモートは便利だけど、「自由そうだから」「快適そうだから」だけを理由に目指している人がいたらちょっと立ち止まってほしいな、と思い、今日はあえてフルリモート勤務のデメリットを挙げていきます。

■自由かどうかはマジで仕事・会社による

「リモート=自由」って印象、やっぱりあるじゃないですか?私もありました。
好きに休憩取れたり、なんなら仕事の合間に家事とかできるし最高じゃん!って。

リモートに憧れていた頃だけでなく、実際にリモートワークをし始めてからも、しばらくそう思っていました。

ですがこれはね、マジで仕事内容や会社によります。

私は今フルリモートのパート社員×フリーランスのパラレルワーカーとして働いているのですが、毎日MTGとか面談とか登壇とか、要は「人と話す仕事」がビッチリ入っているんですよ。

これ系の業務は自分の一存で簡単に予定を変えられないし、話す仕事以外にも合間で締切厳守のタスクもあるし、リモートだからといって「自分のペースでゆったり快適に!」みたいなのは、できない日の方が圧倒的に多いです。合間で家事とかふつーにできない。

また、パート勤務の仕事は会社からPCを支給されているのですが、「本当に稼働しているか?」を確認すべく、PCのログを記録されています。
ちなみに、事情があって一時的に自分のPCに切り替えていたら即バレました。「なんで支給PC使っとらんの?」って。(ふつーに報告を怠った私が悪い。)

常にチャットも飛び交っているし、その日なんのタスクをやっているかも全部提出するので、たとえば会議系が入っていないときに明らかに返信が遅いと、サボっているのもすぐバレるでしょう。

私の会社はフルリモートに加えフルフレックスなので比較的自由が利きやすいですが、特にフレックス制度のない定時制だと、たとえリモートワークでも「マジで家に居れるだけ」で、実態は出社となにも変わらなかったりします。

どこまで管理されるかは会社によりますが、社員をマジで野放しにする会社はそう多くないので、「なんか、想像してたより自由じゃないな……」はあるあるかと。

ちなみに、ひとつ前に勤めていたパートの仕事もフルリモートだったのですが、こっちはログも取られなければMTGもほとんどなく、かなり自由でした。が、入社1年後に倒産しました。

リモート会社員じゃなく、リモートフリーランスなら自由なんじゃ……?!と言われると確かにそれはそうなのですが、フリーランスは誰も監督をしてくれないので自分を律せられる人でないと、それはそれで厳しいです。

あと、フリーランスでも会議や商談・登壇系が多い人や、話すのが本業のコンサル系の人はある程度人に合わせる必要があるので、やっぱり「リモートだから自由」は本質的にはちょっと違うかなあ〜と。


■マジで身体が弱くなった

フルリモート勤務になってから、マッジで身体が弱くなりました。

もともとホルモンバランス系は弱かったものの、風邪とか感染症系はあまりかからなかった私。
インフルエンザも、予防接種をしなくてもかからない……という体質でした。

が。この2年、インフルエンザ、コロナなど、季節の流行病をコンプリートしています。
ずーっと家にいるのに、ウィルスをもらう経路も出社時代より明らかに絶たれているはずなのに、ですよ。

というのも、外に出なさすぎ、運動しなさすぎで、明らかに体力や免疫力が落ちてるんですよね。


月に数回用事があって都内に出ようもんなら、そこで一発でもらってきます。
毎日満員電車に揉まれていた頃のほうが、圧倒的にあらゆる菌やウィルスを体内に取り込んでいたはずなのに。

フルリモートで仕事をしながら運動しよう!といってもそれもなかなか難しく(だって通勤してる皆さんも、やっぱり忙しくて運動とかできないじゃん?)、通勤時間のわずかな階段の昇り降りとか、電車の乗り換えって地味にいい運動だったんだな〜と実感しています。

あ、ちなみにフルリモートになってから10kg近く太ったよ。


■世間の情報のキャッチアップがしにくい

これは私だけかもしれませんが、フルリモートになってから世間の情報について行きづらくなりました。

というのも、私、もともと家ではテレビをほぼ見ないんですよね。
これは通勤していた2年前から、というか、上京してきた10年近く前から変わらず、なのですが。

でも、通勤していた頃は会社の昼休みに休憩室でつけっぱなしになっているテレビを見たり、電車の中で流れる電子ニュースを見たり……と、あまり意識しなくても、世間のビッグニュースはなんとなく目に入ってきていました。

ですが、フルリモート勤務になって社会との関わりが減ってからは、意識しないと情報が入ってきません。

フル出社で勤務している夫が帰ってきて「今日ニュースで〇〇っていってたね」と聞き、「え、そうなの?!」とネットで調べることもしばしば。

外に出る、ということは、無意識のうちに社会と繋がるということなのだと実感させられます。


■それでも私は、フルリモートがいいんだけどね(笑)

ここまでフルリモートのデメリットをつらつらと並べましたが「じゃあフル出社すれば??」と言われると、それは嫌です。(笑)

というのも私、フル出社だとめちゃくちゃ勤怠が悪いんですよねえ……。(笑えない)

前述の通り、風邪には強かったもののホルモンバランス系とか自律神経系の体調不良が多く。
フラつきや目眩が多かったので、椅子に座っての業務はギリ頑張れたとして、満員電車で1時間半も立ってるのは無理そう……とかで、有給を使い果たしてもなお遅刻・欠勤を繰り返していました。

フルリモートで通勤がなくなったことで「あんま万全じゃないかも」くらいであれば勤務できることが増え、今は勤怠は普通によいです。

とはいえ、今はたまたまラッキーで自分に合った労働環境を手にしていますが、これがいつまで続けられるかは全く不明。

いきなり会社が「リモート中止します!」というかもしれないし。

「リモート=自由」「出社=不自由」ではなく、自分にとっての自由・快適とはなにかをきちんと紐解き、理解することがなにより重要なのかもしれません。

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