優秀な人はコンテクストを読んでいる
コンテクスト【context】
文脈。脈絡。状況。背景。前後関係。
思考が深い、視野が広い、そういう人は皆、コンテクストを考えているように思う。
それがよく分かるのが、ニュース記事を読んで、コメントをするとき。
残念ながら、多くの人は、「へえ」「そうなんだ」「すごい」「勉強になったなあ」で、以上。
優秀な人は、そのニュースの背景を考える。
「若者の○○離れが進んでいる」という記事を読んだときに、「今の若者はそうなっているのかあ」と思うのか、「確かに僕らは○○使わないなあ」と思うのか。
あるいは、「これは、あれの発明に加えて、それがこう変化していて、その結果○○が必要なくなっているのかもしれないなあ」と思うのか。
日々、あらゆるものに対してこういう見方をしている人は、もれなく広く深い知識を持っている。
そうすると、ひとつのニュースからどんどん思考が広がっていくうちに、別の経験や知識と重なる部分が出てきて、繋がって、また新たな発見をする。
じゃあ、こうやってコンテクストを読める人は、何が違うのか?
頭が良い?記憶力が良い?頭が柔らかい?論理的?向上心がある?
否。 必要なのは、好奇心。 それだけ。
ただ「なんでだろう?」って、興味を持って、疑問を持って、ただ知りたいという純粋な気持ちを持ち続けているだけ。
もしかしたら、幼い頃、パパやママに「なんで?なんでー?」って聞いたときに、一緒に考えてくれたのかもしれない。
丁寧に説明してくれたのかもしれないし、調べ方を教えてくれたのかもしれない。
子供が「なんで?」って聞いてきたときに、「さあ?」って流してはいけない。
「お前はそんなこと知らなくていい。」なんて言ってしまってはいけない。
その瞬間、その子は面白くない人間に育つだろう。
教育なんてしなくていい。
好奇心を大切にしてさえあげれば、子供は勝手に育つ。
まあ、僕は子育てしたこと無いんだけどね。
でも、自分がこうやって考える人間に育ったのは、たぶんそういうことなんだと思う。
落合陽一さんも、「コンテクスト」っていう言葉をよく使っているように感じる。
彼が「コンテクスト」を多用するコンテクストを考えてみると、また新たな発見があるかもしれない。
ちなみに、「コンテクストを読む」と「忖度する」は、全く違うので要注意。
てか最近流行ってるけど、忖度って言葉嫌いなんだよね。
意味もそうだし、文字のビジュアルが美しくない。なんとなく。