【Another Story】日本大学水野ゼミ_チームフルハウス
1月23日の全体発表で終了した学生マーケティング研究会ですが、参加いただいたゼミ・学生・企業のみなさんのAnotherStoryを紹介します。
学生マーケティング研究会に参加した皆さんには、振返りの意味も込めて。またこれから参加を検討する皆さんには、学生マーケティング研究会ではこんな体験・経験が出来る!と、参考にしていただけると幸いです。
溢れる思いが、涙として現れる事があります。
頑張ったことが報われたり、報われなかったとしても頑張っている過程を評価してもらったりした時に、うれしさが涙として出てくる。
そんな時の涙は、尊いものです。
1月23日に開催された学生マーケティング研究会の最終発表。
優勝したのは今回ご紹介する、日本大学水野ゼミ、チームフルハウスの皆さんでした。
最終発表のあとに、学生の皆さんからコメントをいただきましたがその時に三宅さんが流していた涙を見て”尊い”と感じていた中の人です。
今回は、チームフルハウスから三宅さん(3年生)と村上さん(3年生)のお二人が忙しい中時間を調整していただき、インタビューに登場してくださいました。
早速、お話をうかがっていきましょう。
意識したのは”定量”
水野ゼミは、2年生からゼミ活動がスタートし、2年生の後半からビジネスコンテストへの参加を開始されているそうで、実は学生マーケティング研究会と同時並行で参加していたコンテストもあったとか。
でも、お二人からは、他のコンテストと求められている事が違うという部分を的確にキャッチアップし、意識して取り組んできた様子がうかがえました。
三宅さん「データに基づいた仮説出しが難しかったです。今まで多くのビジネスコンテストに参加してきましたが、多くが定性情報で乗り切ってきました。今回は、定量情報に基づいた仮説出しをするのが初めてで、大変でしたが、全体的に定性情報だけで進めていくのは、この学生マーケティング研究会の趣旨に合わないと思って、ずっと意識していたところです。」
村上さん「実は、EXCELをあまり使ったことがありませんでした。なので、今回データの読み取り以前に、Excelからグラフにする事や、図に表すことも難しい状態でした。どうしたら自分が欲しいデータに加工する事ができるのか、データの種類も非常に多くの項目があってわからなくなってしまいました。」
意識した”定量”は、実はお二人にとっての苦労したポイントでもあったのですね。
学生マーケティング研究会では、学生の皆さまに定量データ(個人情報は含まれていません!)をお渡しして、ご自身でデータ集計をしてもらう環境をご用意しています。もちろん、データにさわるのも、集計するのも初めての皆さんが多いと思いますので、1ゼミに1名CCCマーケティング株式会社の社員がサポーターとして学生の皆さんのサポートをさせていただいています。
チームフルハウスのサポーターは、小林さんで す。
サポーターの小林さんからは、どんなサポートを受けたのでしょうか。
村上さん「基本のピボットテーブルの使い方、データの作り方から、何から何まで最初から全部教えて頂きました。こうすると男女比が見えてくるね、と具体的に見えてくるようになっていきました。最後には、なんとか自分でデータ扱えるようになったのも嬉しい思い出です。」
二人が苦労しつつも意識したこの”定量”へのこだわりが、発表内容をより納得性の高いものに押し上げていく事になります。早速こだわりを見ていきましょう。
筋トレに関する定量をリサーチで図る
部内のインタビューから、”筋トレ”のキーワードを拾いだし肉付けしていったチームフルハウスのみなさんですが、11月に実施されたゼビオ様への中間報告である意味”筋トレ”がどの様に受け取られるのかがキーポイントだったそうです。
三宅さん「中間報告で筋トレが、ゼビオさんにどう受け取られるのかが1つの挑戦でした。しかし、報告会の会話で”これで進めていいんだな”と方針が決まりました。が、同時にゼビオさんが”市場規模”を知りたがっているという事を課題として受け取ました。中間報告後にアンケートを実施する事になっていましたので、アンケートで市場規模をつかめるように設計する事に注力しました。」
村上さん「実は、アンケート設計を始めたところ、ターゲット設定に迷いが生じました。そこで、仮説をもう一度きちんと立てようとなり、定性情報が不足している事に気が付きました。改めて他のゼミの筋トレ男子にインタビューをし、なぜなぜで深堀りしていきました。筋トレをしている自分を見せる場所が欲しいのではないか?などの仮説を立てていきました。仮説を立てる途中で、二次データで大学生の筋トレデータが無い事もわかり、これらも自分たちで全部とらないと裏付けのデータがないと気づけたのも良かったです。」
定性から、定量を導きだす過程で、色々な気付を得て、アンケートがより充実していった様子がわかりますね。
実はそんなお二人も、Googleフォームのアンケートしか作ったことが無かったそうですが、小林さんにアンケートの集計から読み解き方など多くの事を教えてもらったそうです。
村上さん「ゼミでアンケートをとっていた時は、仮説を建てる前にとりあえずアンケートとってみる、事が多かったのです。今回の様な仮説を元に、必要なことを質問するというのは初体験でした。
でも重要なことは、仮説しっかりしないと、調査できないじゃん!っていう事に気づけたことです。
勉強になりました。
また、アンケート後に『筋トレしている人は、自分の筋肉や筋トレの様子を見せたはず』だと仮説を置いて取ったアンケート結果が、『そもそもそんなに見せたくない!』という仮説に反する結果になってしまい困惑しました。そんなとき、小林さんから『筋トレする頻度が高い人ほど、筋トレ見せたいかもね』と言われ、なるほど!と。データをそのまま見ないで、角度を変えて見る必要性を感じました。」
アンケートの実施前も実施後も、定性と定量の行き来があり、またさまざまな課題に気づきながら研究を進めていった様子がお二人のお話から伺えます。
プレゼン20分の準備は朝4時まで
最後に、圧巻のプレゼンテーションについて、お話を伺いたいと思います。
村上さん「初めて20分というすごい長いプレゼン時間を体験しました。いつもは3分~5分が多かったので、今回PowerPointを創るにあたって意識したのは”飽きない台本づくり”です。
実は、水野ゼミ内で事前に発表内容を見てもらってゼミのメンバーから意見をもらっていたのですが、その際のゼビオチーム(チームフルハウス)への意見はは、『内容が散らかってて、集中できない、飽きちゃう』や『言いたいことだけ言って、わからない。』といった、とても辛辣なフィードバックを貰っていました。
なので、少しずつ、何を伝えたいのか骨組みから作っていくプレゼンづくりを意識しました。』
三宅さん「20分の話の立て方は何度もやり直しをしました。ターゲットと4Pを交互に話したり、発表者も男女交互に話すとか、いろいろ話の順番を工夫したのもよい思い出です。何度も見てくれる方の頭の中で、よりわかりやすい様に整理をしながら考えました。」
村上さん「でも、最後に頑張ってきたことを全部詰め込んでいたのを、心を鬼にして、必要ない無駄なデータとかスライドはどんどん削っていきました。削ったことで、よりわかりやすくなったと思います。」
最終日の朝4時まで、台本部分は先生の指導をいただきながら視聴者目線で投影資料や台本の変更していたというチームフルハウスのみなさん。最後までとことんやりつくしたからこそ、冒頭の三宅さんの涙に繋がるのだと思います。
学生マーケティング研究会参加検討中の皆さんへ
最後に、次年度”学生マーケティング研究会”に参加する学生のみなさんへのメッセージを受け取りましたのでご案内させてくださいね。
三宅さん「今までのビジネスコンテストでは経験できなかったことが、経験でしました。自分たちだけで参加するビジネスコンテストとは違い、企業のサポーターの方と一緒に500サンプルのアンケートを実施したり、自分たちが楽しそうとかやってみたいなと思ったことを企画する楽しさを感じた研究会でした。ぜひ、学生マーケティング研究会に参加して自分自身の殻を破ってみてください!」
村上さん「データを扱うプロに色々教えてもらう事が出来、データをきちんと見る方法を教えてもらう事ができたのはとても貴重でした。会社に就職する前に、プロの仕事を近くでみて、自分の力を蓄えられたと思います。そして、大学生ならではのアイデアも、アドバイスをいただきつつ、ブラッシュアップしていける環境で研究会をすることができました。自分たちのやりたいことを精一杯できる環境が整っています!」
嬉しいコメントをありがとうございます。
2021年度も、第2の三宅さんや村上さん達が生まれる事でしょう。
事務局としては、みなさんに”マーケティング”を体験・体感していただけるように努めていきたいと思います。
<お問合せ先>
CCCマーケティング総合研究所
学生マーケティング研究会
担当:財津/大山
gakuseimk@ccc.co.jp