映画「幸福は日々の中に。」レビュー
東京で(知的障がい)福祉に関わっていたりすると、入所施設という存在自体が疑問視されるものであったりして、地域移行や自立支援や一般企業への就職といったキーワードを耳にしない日はなくて、そしてそうしたことがノーマライゼーションの御旗のもと推進されるのが当たり前の状況になってきてはいる。だから、正直なところこの映画に出てくる施設はともすれば時代おくれで昭和の福祉のかろうじての生き残りのようにみえるかもしれない。しかしながら、施設長さんが映画の中で話しているように、社会の中に障がいの