サラダ記念日。
7月6日の今日は俵万智の短歌で有名な「サラダ記念日」だ。
「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日
私は中学生の頃にこの短歌に出会い、当時は
「生野菜をちぎって皿にぶち込んで市販のドレッシングをダボダボかけたサラダしか褒められなかったなんて、この人、料理が下手なんだろうな。他に褒めるところなかったんだろうな。」
なんて思っていた。
だが、大人になった今、よくわかる。
サラダほどのシンプルな料理ほどセンスが問われる。
それに、野菜についた水分の処理、きゅうりの切り方(きっとピーラーでしましまに皮を剥き、少し歯応えのある厚さに切ったに違いない)、レタスをちぎる大きさ、具材のバランスの良さ、色合いなどに愛情というか、食べる人への想いが感じられるのもサラダだからこそだ。
中学生の頃の私は「市販のドレッシング」と思っていたけど、きっと俵万智は市販のドレッシングなんて使っていなくて、お手製のドレッシングをかけたのだと思う。
手作りドレッシングの味の好みが合うということはちょっとした奇跡。
また、振りかけた量も彼にとってちょうど良かったのだろう。
「サラダ」という小さな皿の中に、
愛情とか、思いやりとか、好き、大好き、あなたのことが好き、大切、一生幸せにする。一生守る。
が詰め込まれていたんだろうなとおもう。
サラダが美味しかったらさ、そりゃもう運命ですよね。
あー羨ましい。
少女のころに出会った短歌と、大人になってから再会すると、感じ取り方が全然違って面白い。
早くわたしにもサラダを作らせてください。お願いします。