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ネットショップに販促反対部は何故生まれるのか|仕事のつぶやき#010
ごく単純な話で、物を売りたくないと精力的に活動する部署があります。
これが販促反対部です。
ネットショップでよく見かけます。
■販促反対部とは?
販促反対部とは、販促促進の部署内に自然に出来上がる部署です。
物を売れなくしていくことに長けており、しかも活動が積極的です。
企業はこの販促反対部を停止させることで、物が売れるようになります。
■販促反対部の方針
販促反対部は、自分たち目線で物を売ろうという野心に満ちています。
そのため方針としては、物を売りつけてやろうというコンセプトの元、自分たちの目線のみで販売活動を行います。
■販促反対部の効果
販促反対部は物を売ろう売ろうとしているのですが、ユーザーはついてきません。
販促反対部は、集客してもなかなか物が売れないので、広告を更に配信したがります。
広告効果を下げ、ユーザーをファン化させないことに特化した効果を上げてきます。
■販促反対部の活動例
例えばカテゴリ。
「セール商品」
「キャンペーン商品」
「今だけ5000円OFF」
「送料無料セール」
「季節限定キャンペーン」
これを初めて見たユーザーは、上から順に全て確認するべきなのでしょうか?
内容は重複していないのでしょうか?
「当店自慢の逸品」
「スタッフおすすめ」
「店長のおすすめ」
上記のカテゴリ構成はどうでしょうか?
ユーザーのメリットはなんでしょうか?
店長とスタッフのおすすめは違うようですね。
お店の自慢の品もあるようです。
ここにどんな?が入ると違ってきます。
「お肉大好きスタッフおすすめ」
なんのお店か想像できますよね。
そこだけ切り取っても意味がわかるということです。
ネットショップでカテゴリページからユーザーが入ってきた時に、意味がわかるということは、それだけでストレスが減ります。
販促反対部は自分たち目線で活動するため、相手側見て自分たちがどうなのかということを全く考えません。
結果として物が売れにくくなっていくのです。
■販促反対部を活動停止に追い込む方法
これは、常に一般ユーザーの目線でネットショップを構築していれば防げます。
アンケートをとったり、初見の人の意見を聞いたりすれば、勝手に販促反対部は消滅します。
第三者的な意見を取り入れる努力を少しでも忘れると、販促反対部はすぐに活動を開始するので気をつけてください。
■終わりに
よくクライアント様にお話することに、店舗の販促反対部の活動を停止してほしいという話をします。
売れないと嘆くネットショップでは、販促反対部が活躍しています。
オーナー自ら販促反対部を立ち上げていたりします。
この部署は意識をしないと勝手に立ち上がり、積極的に活動します。
コンサルティングをしていても、潰したはずの販促反対部がいつの間にか復活していたりするのです。
ユーザー目線というのはとても難しいことです。
ただ自分もどこかのユーザーのはず。
販促反対部ができてしまっていることにさえ気づければ、改善はできることなのです。
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