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1年前の今日



1年前の10月16日は
妊娠が発覚した思い出の日です。


息子は体外受精2回目で、私のお腹に来てくれました。


今でもあの日のことは鮮明に覚えています。


妊活をしているとフライング検査という言葉をよく耳にします。
市販の妊娠検査薬は、通常生理が遅れて1週間経ったら使うのですが
今販売されている殆どのものは性能が良い為
早めに検査をしても、わずかなホルモンに反応して薄く陽性の線が出ることがあるんです。

しかし、正しい使い方ではないので
線が出たからといって安心できるわけではありません。

体外受精だと、
胚盤胞を移植して約1週間後に判定日があります。
(病院によって様々です)

私は、病院でだめだったと知ったら
受け止められる自信が全くありませんでした。

しかも判定日は平日で夫は仕事。
1人で結果を聞かなくてはいけません。

前日は、フライング検査をしたくてしたくてたまりませんでした。

結果を知りたいというより
当日病院でしっかり事実を受け止める為。
ダメだった時に
次に向けての話を動揺して聞けないことのないようにする為。


不妊治療中って
前向きになりたいけど、どうしてもなれない事が多いんです。
落ち込むことにも疲れて
自分を守るため予防線をひきたくなってしまうんです。


そんな私を夫が何度も何度も慰めてくれ、
明日にはわかるから落ち着こうと言ってくれていました。

どうあがいても結果はもう変わらない

でもまただめだったら
もう立ち直れないかもしれない

考えても考えても前向きになれないまま
緊張しながら眠りにつきました。



そして当日、

病院に着き採血をして結果を待ちます。

体外受精での妊娠判定は
おそらく殆どが血液検査です。

市販の妊娠検査薬は尿検査ですが、
まだ尿に反応がでないほど
少ない妊娠ホルモン(hcgと呼ばれます)を数値で出し
少しでも反応があれば着床したと判断されます。


不妊治療中
採血は数えきれないほどされました。

週に1回だとして、半年通えば24回!!!!!
この頃腕にはあざもでき始めていた気がします。


なのでもう慣れた流れで
ちゃっちゃっと採血終了。

あとは結果を待つのみ。

1時間は待つだろうなと思い、
本を持ってきて開いて見ても内容は全く頭に入ってきません。


夫からは

ひとりで待たせてごめんねと連絡が。


心臓がドキドキして
もうこの時点で目には涙が溜まっていた気がします。




そして番号が呼ばれ
いざ診察室へ。

おかけくださいと先生に言われ座ると
テーブルの上には
「妊娠おめでとうございます」と書かれた書類が置いてありました。


しっかり数値もでています。
妊娠していますよ。

と先生がお話してくれた途端涙が溢れました。

まだ安心はできないけれど
やっとやっと、夢にまで見た瞬間が訪れてくれたんだと
色々な感情で心がぎゅっとなった感覚が、今でも忘れられません。



また、嬉しさと同時に

出産はどこでするか
今後の通院について
薬の継続などについて

色々な話をされ、頭はややパニックでした。

不妊治療については
色々調べまくり、知識がついていたものの

妊娠することが夢だった私は
妊娠してからのことを全く考えられていませんでした。


診察室を出る時は
本当に感情がごちゃごちゃすぎて
きっとへんな顔していただろうなと思います(笑)


そしてお会計を待つ間
外へでて夫に連絡。

仕事中でしたが、電話するとすぐでてくれました。

妊娠してたよ、というと
よかったと電話越しで泣いている声がしました。

きっと夫も気がきではなかったはず。

早く帰って顔がみたいと
足早に会計を済ませ帰宅し、


在宅で仕事をしていた夫が
玄関まで来てくれて抱きしめてくれたあの時

この人と一緒だったから乗り越えられた
この人と結婚してよかったと
改めて思いました。


ああ、思い出して今泣いています(笑)






そしていま、
この記事を書いている横で

息子はすやすや眠っています。

たった一年でこんなにも環境が変わることに驚きですね。


これはまた新たな夢なのですが

もともと脱毛クリニックで受付業を長らくやっていた経験もあり、
いつか子育てが落ち着いたら
不妊治療をしているクリニックで働きたいなとずっと思っています。
エゴかもしれないけれど
この経験を少しでもいかせたらいいなあと。



不妊治療をしらない方にも
少しわかるように補足を書いてみたので
長々とした記事になってしまいました。

書きたいことを書くって難しい!!!!





今ある幸せを当たり前と思わず
小さなことにも感謝して

今日も頑張ります!!!


みなさん良い1日を:)





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