呼吸の生理
上気道と下気道
上気道
・鼻腔
・咽頭
・喉頭
下気道
・気管
・気管支
・終末細気管支
・呼吸細気管支(ここで初めて肺胞が現れる→ガス交換に関与する)
気管から肺胞に至るまでの間に23回の分岐を繰り返します。
気管支は右主気管支と左主気管支に分かれますが、右側の方が太く短く角度が小さい(まっすぐ)ため誤嚥性肺炎は右側に多く生じます。
死腔について
解剖学的死腔
呼吸器の全容積のうち肺胞以外の部分(鼻腔〜終末細気管支)を指し、成人で約150mLとなっています。
※終末細気管支より後ろに呼吸細気管支というものがあるので注意
死腔の変化
・PEEP圧を加えると気管が拡張するため死腔は増加します。
・気管挿管した場合は鼻腔〜気管までの死腔が気管チューブに置き換わるため、死腔は減少します
生理学的死腔(VD : Volume of Dead air space)
解剖学的死腔+肺胞死腔のことです。
肺胞死腔とは、肺血流が不十分などの理由によって肺胞でのガス(酸素や二酸化炭素)の交換が行われない領域のことです。
死腔の変化
・換気はあるが血流がない、もしくは少ない場合(肺血栓塞栓症や万世閉塞性肺疾患など)に増加します。
生理学的死腔率
基準値は0.3となっています。
VD/VT =(PaCO2 - PECO2)/(PaCO2 )で求めることはできます。
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