社会人の「基礎」の正体を3つに分けてみた
こんにちは!リブセンスの小屋と申します。
アルバイト求人サイト「マッハバイト」のSEOを主に担当しています。
これから週1ペースで長めの記事を発信していきます!
第1回は、去年リブセンスに入社してから最も意識していた問いについて書きます。
社会人の「基礎」って何だろう
この社会人の「基礎」は、いわゆる「新卒」として入社してから数えきれないほど僕が実際に耳にした言葉です。
-----会話例-----
A「仕事何やってるの?」
B「基礎から少しずつ学んでいる感じかなあ」
A「へ〜、例えば何してるの?」
B「細かく言うと~~~とか」
のような会話のとき、「基礎」という単語はどのような意味で使われているのでしょうか。おそらく状況や言葉を使う人によってかなりニュアンスが異なるのでしょう。「基礎」はかなり曖昧な単語ですが、綺麗な単語として様々な場面で耳にします。
というわけで、この記事では
・社会人の「基礎」って何なんだろう
・社会人の「基礎」ってなんで大事なんだろう
という問いのヒントになれたら良いなあって思いながら書くことにします。
特に新卒3年以内の方の参考になれば嬉しいです。
考えるきっかけ
入社した後「基礎を大事にして欲しい」と様々な方から言われることが多くなりました。
実際、入社式での社長からのメッセージの一節でも「1年目でしっかり基礎を身につけて欲しい」旨の言葉がありました。
当時の僕としては
「基礎って結局ナニ・・・? どうすれば基礎ができたと言えるのか」
とか思ってました。なんとなく「スムーズに動けてちゃんと環境に慣れれば問題ないかなあ」くらいの軽い考えでした。基礎というマジックワードに溺れていた時期でした。
「知識」 や 「お作法」 は基礎ではない
「基礎」について、始めは以下のように考えていました。
「基礎とは、仕事を行う上での前提」
例えば、以下のことが当てはまります。
・ホウレンソウを考慮したコミュニケーション
・敬語や最低限のマナーの遵守
・(僕の場合は)ウェブサイト運営で必要になる知識
しかし、これくらいは研修期間中で習得できそう・・・だし、すごく特定の職種でのみ成り立つ内容なのでかなり狭義なのではないか。
ということは「基礎」とやらはもう少し範囲の広い定義なのではないかと感じました。
「スキル」 は基礎ではない
去年の5月から6月にかけて、リブセンス社内で企画職(PM職)向けトレーニングを受けました。
研修の概要は以下の通りです。
ウェブサイトの企画や設計を担うPMとしての、仕事の基本動作から企画立案のための調査・分析、企画した施策の落とし込み、マーケティングやSEO等の基礎知識といった、自力で企画や設計が出来るようになるための基本的スキルの習得を、約1ヶ月半という短期間で習得するプログラム
ふむ、いわゆる基礎っぽい内容。
研修では、事業部で抱える様々な課題に取り組む過程で密度の高いFBをもらいながら「自力で考え企画設計ができる」ようになれました。
とはいえ、与えられたお題に対して自分なりに考えることがちょっぴりできるようになっただけなので「自分は基礎を習得できた!」とはなりませんでした。
スキル面は若干身についたけど、「基礎」とは別な気がする。
もっとそれ以前の部分、つまりは姿勢や態度に「基礎」の重要性があるのではないか・・・と漠然と考えるようになりました。
配属後に見えた 「基礎の正体」
企画職の研修後は、アルバイト求人サイトマッハバイトのSEOに配属されました。
SEOという全く未知の領域に携わる中で、基礎という言葉を以下のように解釈するようになりました。
『基礎とは、様々な角度から疑問を持ち、最後まで調べ考え抜き、考えの異なる他者と協働しながら前に進む一連のプロセス』
【1】疑問を抱くこと
【2】分からないことを調べ考えること
【3】異なる意見を受け入れること
の「3つの基礎」こそが「基礎」の正体だと考えるようになりました。
「3つの基礎」とは具体的には何か、い説明していきます。
【1】 基礎とは、疑問を抱く態度
物事を始まるとき、多くの場合は『?』つまり問いから始まるのではないでしょうか。
「ここの数値だけ下がっているのはなんでだろう?」
「このページだけAがない、なぜだろう?」
「このMtgがある理由って何だろう?」
何かしらの疑問を抱くとき、「問い(『?』)」が出てきます。
重要度・喫緊度を問わず、頭の中に浮かんだ『?』を流さずに自分なりの言葉にしてみる、そして周囲に発信してみることこそが1つ目の基礎なのかなと感じます。
【2】 基礎とは、調べ考え抜く気力
2つ目の基礎は、「問い」に対してどう答えるかについてです。
「問い」に向き合う中で、分からないことは毎日出てきます。
僕はいわゆるIT系とは全くの無縁だったため
「SEOって何なんだ」
「流入経路って例えば何があるのか」
などの入門的な箇所から自分で調べる必要がありました。
日々業務を進める中で、自身の知識・経験でカバーできることの方が少ないため、逐一必要な知識をインプットしながらすぐにアウトプットすることが求められます。
「(なんとなく)これでいいや」
「(たぶん)これで大丈夫」
「(早く進めたいから)面倒だ」
という悪魔の声に負けないこと。たとえ面倒であっても1つずつ調べ、考えるプロセスを繰り返すことが基礎の1つなのだと感じます。
【3】 基礎とは、異なる意見を聞き受け入れる度量
そして、最後の3つ目の基礎は「異なる意見を受け入れる」ことです。
利害関係者が多い中で物事を進めるためには、疑問を持ち・調べ考えるだけでは不十分なことが多いです。
相手の考えとその背景をできる限り知った上で理解に徹する。
これが・・・これがめちゃくちゃ難しいんです。
未だにできていないことが多いので、日々訓練中です。
基礎とは、生きるために必要なもの
この記事を書く中で、1つ気づいたことがあります。
社会人だから基礎が必要なわけではない。
日々生きていく中で特に大切な力で、偶然入社したタイミングで気づいただけだ。
つまりは、少年であっても還暦であっても
『日々生きていく中で、様々な角度から疑問を持ち、最後まで調べ考え抜き、考えの異なる他者と協働すること』
が大事なのではないかと感じるのです。
タイトルにある「社会人の基礎」という表現の仕方は半分間違っていました。社会人などの立場は関係なく、上記で挙げた「3つの基礎」を丁寧に身につけた上で日々の生活を送ることが大事だなあと感じました。
4月で入社から1年が経つので、より一層「3つの基礎」を意識していこうと思います。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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