ユキノチカラ 白ビール で乾杯。 ~ day 524 (2020.12.17)
「 1000枚のビールのある風景 」
1000日間、毎日呑むビールの写真をあげながら、ビールそのものの話だったり、その日の出来事だったりを記事にしてます。
524日目。
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京都では、雪がうっすらと積もる朝。
日中も気温が上がらず、寒い1日となりました。
そんな日に「 ユキノチカラ 白ビール 」。
ホワイトエール。ほんのすこし、にごりのあるブロンドカラー。さわやかなフルーツのような香りと酸味。少しまったりめの酵母感とモルトの風味。
こちらは、岩手県・西和賀町 の魅力を発信する ” ユキノチカラプロジェクト ” から生まれたビール。
雪を力に変える「ユキノチカラ」
岩手と秋田の県境に位置する西和賀町。岩手県内でも一番の豪雪地帯として知られています。
冬の活動を妨げる雪…でもこの雪は西和賀の大きな財産です。たくさんの雪が豊富な水を生み、そのおかげで美味しい食材が育ちます。
という地域。
雑誌『 自遊人 』の編集長で、” 里山十帖 ” を運営している、クリエイティブ・ディレクター の 岩佐十良さんがアドバイザーとして関わっているそうです。どうりですっきりと、キレイにまとまっているな、と。
” ユキノチカラ ”というひとつのブランドの下で、いくつもの事業者が関わって数々の商品がラインナップされている中で、ビールは ” ヘリオス酒造 ” …って、沖縄・名護の醸造所なんですけど!?
ぐぐってみると、こういう経緯。
西和賀町の 沢内醸造所 は、もともとは ” 銀河高原ビール ” が1996年に創業した場所。雪がもたらす奥羽山系の豊富で上質な水は、硬度9の超軟水なので、口当たりのやわらかいビールに仕上がります。
その銀河高原ビールは、紆余曲折があって、2017年にヤッホーブルーイングに事業譲渡。ブランドは残りましたが、沢内醸造所は2020年の春に閉鎖。
その施設と設備を引き継いだのが、2500kmも離れたところにある ヘリオス酒造 。
2020年の夏から ” ヘリオス酒造 沢内醸造所 ” として、ビールの醸造を始めています。
発売が開始された時には、新発売の記念として、町内の全世帯にビールセットが無料配布されたとか。
「 ユキノチカラ 」でリリースされているのは、3種類。
この白ビールのほかに、ケルシュ と ペールエール 。銀河高原ビールが醸造していたものを、そのまま引き継いでいるようです。
実は、このニュース自体はこの春に目にしていて、沖縄と岩手?どういう展開になるのかな?と思っていたら、地域にコミットした事業継承になっているんですね。クラフトビール業界の、横のつながりを感じます。
ごちそうさま。