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「歳歳年年人同じからず」— 人は毎年変わっていく(32)

ことわざの意味
「歳歳年年人同じからず(さいさい ねんねん ひと おなじからず)」とは、毎年のように季節は巡ってきても、人は少しずつ変わっていく、という意味のことわざです。

子どもは成長し、大人も年を重ねるうちに考え方が変わります。友だちや家族との関係も、時間が経つと変わることがあります。このことわざは、「変化は自然なことだから、大切な時間をしっかり過ごそう」と教えてくれています。

わかりやすい例え話

① 毎年ちがう桜の花

タカシくんは、毎年春になるとおばあちゃんと一緒に近くの公園へお花見に行きます。「去年もきれいだったけど、今年の桜もきれいだね!」とおばあちゃんは言いました。

でも、おばあちゃんは続けて「でもね、同じ桜の木でも、去年と全く同じ花は咲かないんだよ。今年の桜は、今年だけのもの。タカシも、去年とまったく同じタカシじゃないよね?」と言いました。

タカシくんは、「たしかに、去年より身長が伸びたし、できることも増えたな」と思いました。

この話の教え:
毎年、桜は咲くけれど、花は同じではありません。人も同じように、少しずつ成長して変わっていきます。

② クラス替えと新しい友だち

ミホちゃんは、去年のクラスが大好きで、「ずっとこのクラスのみんなといたいな」と思っていました。でも、新しい学年になってクラス替えがあり、親しい友だちと離れてしまいました。

最初はさみしかったけれど、新しいクラスでも楽しいことが増えて、新しい友だちができました。「最初は不安だったけど、新しいクラスも悪くないかも」と思うようになりました。

この話の教え:
クラスも人の関係も、毎年少しずつ変わります。昔と同じままでいられなくても、新しい出会いや経験が待っています。

ことわざの教え
このように、時間が経てば、人も環境も変わります。去年と同じことがあっても、感じ方や考え方は変わることがあります。

だからこそ、今このときを大切にすることが大事です。友だちや家族との時間を大切にし、変化を楽しむことができれば、もっと楽しく過ごせるようになります。

「変わることを怖がらずに、今を楽しもう!」
このことわざを思い出して、毎日の生活を大切にしていきましょう!

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