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「立つ鳥跡を濁さず」— さいごはきれいにしよう!(33)
ことわざの意味
「立つ鳥跡を濁さず(たつとり あとを にごさず)」とは、旅立つときや何かを終えるときに、あとをきれいにして去ることが大切だという意味のことわざです。
鳥が水の上から飛び立つときに、水を汚さずに飛んでいくように、人も引っ越しや卒業、仕事をやめるときなどに、周りに迷惑をかけず、感謝の気持ちを持ってきれいに去ることが大切だという教えです。
わかりやすい例え話
① 教室の片づけをしたケンタくん
ケンタくんは、春から別の学校に転校することになりました。最後の日、お友だちとたくさん遊んで、「もう帰る時間だ!」となりました。でも、ケンタくんの机のまわりには、プリントや消しゴムのカスがいっぱい。
「もう行くからいいや」と思ったけれど、先生が「立つ鳥跡を濁さず、って知ってる?」と言いました。「去るときにきれいにすると、みんなが気持ちよく過ごせるんだよ」と教えてくれました。
そこでケンタくんは、自分の机を片づけて、黒板消しをきれいにしました。帰るときに友だちが「ケンタがいなくなるのはさみしいけど、また遊ぼうね!」と言ってくれました。ケンタくんは「きれいにしてよかった!」と思いました。
② 公園で遊んだ後のサクラちゃん
サクラちゃんは、お友だちと公園でおやつを食べながら遊びました。でも帰るとき、お菓子のゴミをそのまま置いていこうとしました。
すると、お母さんが「サクラ、立つ鳥跡を濁さずだよ」と言いました。「自分がいなくなったあとも、公園をきれいにしておけば、次に来た人が気持ちよく遊べるよ」と教えてくれました。
サクラちゃんはゴミを拾い、「これで次の人も気持ちよく使えるね!」とうれしくなりました。
ことわざの教え
このように、何かを終えるときに、あとをきれいにしておくと、次に使う人や周りの人が気持ちよく過ごせます。
学校を卒業するとき、部屋を片づけるとき、公園やお店を出るときも、きれいにして去ることを心がけると、みんなが気持ちよくなります。
「最後まで気をつかうことが、大人への一歩!」
このことわざを思い出して、毎日の生活でも実践してみましょう!