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「上手の手から水が漏る」— どんなに得意でも、失敗することはある!(36)

ことわざの意味

「上手の手から水が漏る(じょうずのてから みずがもる)」とは、どんなに上手な人でも、ときには失敗することがある、という意味のことわざです。

スポーツが得意な人でもミスをすることがありますし、計算が得意な人でもときどき間違えてしまうことがあります。どんなにすごい人でも、完璧ではないのです。だから、もし失敗しても「自分はダメだ」と思わずに、また挑戦することが大切だと、このことわざは教えてくれています。


わかりやすい例え話

① 計算が得意なタクマくん

タクマくんはクラスで一番計算が得意で、いつも算数のテストで100点をとっていました。みんなから「すごいね!」と言われて、自分でも「ぼくは計算ミスなんてしない!」と思っていました。

ところが、ある日テストを返されたとき、いつもは間違えないような簡単な問題で計算ミスをしてしまい、98点になってしまいました。タクマくんは「なんでこんな簡単なところで間違えたんだろう…」と悔しくなりました。

でも、先生が「どんなに計算が得意な人でも、ときにはミスをすることがあるんだよ」と言いました。そして「大事なのは、そのミスをどうやって次に生かすかだよ」と教えてくれました。

それからタクマくんは、どんな簡単な問題でも気を抜かずに見直しをするようになり、次のテストではまた100点をとることができました!


② サッカーが得意なミナちゃん

ミナちゃんはサッカーが大好きで、クラスで一番のエースストライカー。試合ではいつもゴールを決めて、チームを勝利に導いていました。

でも、ある日、大事な試合で絶対に決められるはずのシュートを外してしまいました。いつもなら入るはずなのに、ちょっと気を抜いてしまったのです。

「どうしてこんな大事な場面でミスしちゃったんだろう…」と落ち込んでいましたが、コーチが「どんなに上手な人でも、完璧ではないんだ。だからこそ、ミスをしたら、その経験を次に生かせばいいんだよ」と言いました。

それを聞いたミナちゃんは、落ち込むのをやめて「次の試合では絶対に決める!」と気持ちを切り替え、さらに練習をがんばることにしました。


ことわざの教え

このように、どんなに得意なことでも、人はときどき失敗します。それは恥ずかしいことではなく、誰にでもあることなのです。

大切なのは、「失敗しても、あきらめずに次に生かすこと」!

もしミスをしたとき、「もうダメだ…」と思うのではなく、「次は同じ失敗をしないように気をつけよう!」と考えられるようになると、どんどん成長できます。

このことわざを思い出して、失敗を怖がらずに、いろいろなことに挑戦してみましょう!

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