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コーヒー豆の「賢い価格改定」

こんにちは、mkです。
最近、コーヒー豆の価格上昇が話題になっていますね。「値上げせざるを得ない」という声をよく聞きますが、実は価格改定には「コーヒー屋さんならでは」のアプローチがあると気づきました。

単純な値上げの落とし穴


野菜の価格が急上昇すると「今月は使うのを控えよう」という選択肢がありますよね。でも、コーヒーの場合、急な値上げは「もうインスタントでいいや」「スーパーの安い豆で十分」という判断につながりかねません。

リピーターがいるからといって、安易な値上げは避けたい。かといって、自分の利益を削り続けるわけにもいきません。そこで見えてきた、コーヒー専門店ならではの価格戦略についてお話しします。

商品の"シフトチェンジ"という選択


以前、僕は「ワンコインコーヒー」として安価な豆を提供していました。しかし、仕入れ価格の上昇で収支が厳しくなってきた時、単純な値上げではなく、商品そのものを見直すことにしました。

例えば、タンザニア産の豆を扱っていた商品を、より品質の高いグアテマラやニカラグア産の豆に切り替える。これは単なる産地の変更ではなく、より上質な豆へのグレードアップです。

こうすることで、「値上げ」ではなく「新商品の導入」という形で価格改定ができます。お客様にとっても「より良い豆を選べるようになった」というポジティブな変化として受け止めていただけます。

新商品導入のハードル下げ


新商品の導入には確かに手間がかかります。特に商品画像の作成は大きな壁でした。でも最近は、Midjourney等のAIツールを活用することで、この部分の負担が大幅に減りました。

また、新商品は実績がないため最初は売れにくいもの。ここで効果を発揮するのがメルマガです。リピーターの方々に新商品を優先的にご案内し、クーポンと組み合わせることで初期の販売につなげています。さらに、その際についた口コミが新規のお客様の購入の後押しにもなります。

ブレンドコーヒーでの工夫


定番のブレンドについては、より戦略的なアプローチを取っています。例えば、「MKブレンド」というブランドは維持しながら、中身の構成を柔軟に変更できる余地を残しています。

「マイルド」「ストロング」「スイート」といったバリエーションを用意しておくことで、原料豆の状況に応じて中身を調整できます。ブランド名は継続しながら、より良い味を追求し続けられる体制を整えているんです。

変化を恐れない柔軟さ


「値上げ」という言葉にネガティブなイメージはつきものです。でも、商品のクオリティアップと組み合わせることで、むしろビジネスチャンスに変えることができます。

大切なのは、固定観念にとらわれないこと。「この豆でなければならない」という考えを手放し、より良い選択肢を常に探り続ける姿勢。それが、コーヒー専門店ならではの価格戦略なのかもしれません。

では、また。

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