映画『まる』観て来ました
先日映画『まる』を観て来ました。
ネタバレ控えるつもりですが、視聴後推奨です。
綾野剛さんが好きなので、その繋がりで観て来ました。
舞台挨拶付きで観てきて、その中で「作中の登場人物で一番共感できるのは誰か」という内容がありました。
どの登場人物も個性的でしたが、個人的にはやっぱり綾野剛さん演じる横山かなと。
横山は漫画家として成功して有名になることを目指してますが、自分の満足のいく結果が得られない…というキャラクターです。(あくまで私の解釈です)
漫画家に限らず、小学校→中学校→高校…など皆勤賞もらったり、赤点取らなかったり、部活やそのほかの活動で成績を収めたり、真面目に地道に他と同じように歩んできたつもりなのに、自分は上手くいかずに他人が上手くいってるように見える劣等感ってありますよね。
なんなら自分の頑張りのおかげなのにたまたま同じチームだった人が注目されたり、適当にやってた人が上手くいったり。
夢を叶えるために頑張ってきたはずなのに、長いこと結果が得られないと他人から「まだ夢を追いかけてるとか恥ずかしい」「現実を見ろ」的なことを言われたり。
自分なりに頑張ってきたのに何がいけなかったのか。
辞めるタイミングなんて沢山あったし、現実的に考えれば夢に費やしてる時間で新しく職を見つけたりして稼いだ方がいいとか。
わかってはいるけど夢は叶えたいし、そのために費やした時間も無駄になるとか。
私もこんなこと常に思ってるんですが、何か物や人に当たれるほど強くもないし、そういう爆発したいような葛藤とか鬱憤があるけど表向きには放出できない心境の体現が横山なのかな、共感できるなと思いました。
勿論壁に穴あけたり、大声で叫んだりとかはしてませんけど、何でも許させる世界ならやってたかもしれません。
私は真面目過ぎる人ほど共感できるのかなと思います。
真面目すぎて、自分はちゃんとやってるのになんであの人はできないんだろう、やらないんだろうって感じてしまう人。
なんで自分はちゃんとやってるのに見てくれないんだろうって感じる人。
こういう人ってわりと沢山いるんじゃないかなと思います。
ネタバレしたくないので、あまり多くは語れませんが、個人的には良作でした。
すごいリアルだなって感じでした。
なんか嫌だなこの人って感じる塩梅とか、嫌な人達の手のひら返しとか。
こういう人いるよな…みたいな。
私は友人誘って行ったのですが、観たあと考えれば誰かと一緒より、一人で観た方がいいかなと思いました。(人によりますが)
すごい人によっては心に響く作品ですし、考えさせられるし、オススメです。
勿論俳優さんきっかけで見るのもありだと思います。
綾野剛さんきっかけでしたが、森崎ウィンさん演じるモーさんがすごい好きです。
モーさんにすごい失礼な人出てきた時、ぶん殴りたくなりました。(ダメですけど)
私もまた観に行こうと思います。
ぺいん