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勝手に読後レビュー【君のクイズ】〜個人的には2022年優勝!〜

どうも、みことのは です。
もうすぐ12月ですねぇ。段々と寒くなってきました。

今年もたくさんの小説を読みましたが、今回ご紹介する小説【君のクイズ】は、その中でも個人的に2022年で一番面白いミステリー小説でした!

ちなみに、去年の個人的に面白かったミステリー小説第1位は、知念みきとさんの【硝子の塔の殺人】です。


【君のクイズ】。これをミステリーと言って良いのか?そんな論争もあるかもしれませんが(汗)、ちゃんと謎があり、それを解き明かしていくストーリー。ミステリーとして成立している面白い小説だと思いますよ。

尚、この小説で誰も死にません。密室もありません。ですが謎があり、ページをめくる手が止まりません。

今回もなるべくネタばれ無く ご紹介しようと思いますが、ちょっと教えたい!広めたい!が強すぎて、溢れてしまうかもしれません。気を付けますが・・・、ご容赦ください。

最初にまとめておきますと、この小説は個人的にこんな感じ(汗)

ミステリー感:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
学び:★★★★☆
総合 面白さ:★★★★★

・あらすじ(帯後ろにも書いてありますが・・・)


主人公は、いわゆる競技としてのクイズプレイヤー 三島玲央さん。クイズ番組Q−1グランプリ決勝に出場し、優勝を目指しましたが、対戦相手【本庄絆】が問題をひと文字も聞かずにボタンを押して正解し、優勝します。

なぜ、彼は【ひと文字も聞かずに正解できた】のか?

ゼロ文字正解の謎を、決勝戦のクイズ早押し対決を1つ1つ紐解いて、仮説を立て、主人公なりの正解へ進めていく。そんなお話です。


・ミステリー感:★★★★☆


謎はシンプル。なぜ、ひと文字も聞かずに早押してクイズに正解できたのか?それだけ。

こういう謎って、なんだか身近ですよね^^
誰かが連続殺人されるわけでも無く、密室でもなく、【えっ?テレビ番組のヤラセ?】、【ドッキリ?】と時に思わせる。でも、そのどれもが違います。

ちなみに、ピンポイントではありませんが読んでいるうちに、最終的に私は謎の輪郭が見えました。それでも面白かったです!

・ストーリー:★★★★☆


基本的に話の流れは、主人公の三島さんが対決相手の本庄絆にずっと会えないまま、本庄絆の人物像を少しずつ固めていきます。

そして、Q−1グランプリ決勝戦の最初から1問ずつ振り返っていくことによって、謎が解け始めていきます。

そのストーリーの土台は【競技クイズの世界】。これが特殊で、しかもリアルで本当に面白い小説です!


・学び:★★★★☆


【競技クイズの世界】。日頃、テレビ番組でクイズバラエティを観ていて、東大卒のクイズ芸能人的な皆さんの頭の良さをただぼーーーーーっと眺めていましたが、その中身というか心情というか、奥底のリアルを見せてくれます。

それがノンフィクションなのか、フィクションなのかはわかりません。小説の中だけの妄想なのかもしれませんが、それでも良いくらいにリアルに感じて面白かったです!

競技クイズプレイヤーの皆さんが日々何を考え、日々どんな努力をし、勉強をし、クイズに【勝つ】具体的なスキルを教えてくれます。

ただただ『凄いなぁ』と思わされるだけでした!それだけでも、面白かったです!

勢いに任せて連連と書きましたが、本当に面白い小説でした!非常に読みやすく、皆さんに読んでいただきたい!好き嫌いとか無いんじゃないかな?と思わせるくらいに。


そんな【君のクイズ】、帯の煽りにも嘘偽りなし!
ご興味あれば、是非! ご興味なくても、是非!?

では、また。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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みことのは
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