勝手に読後レビュー【最後はなぜかうまくいくイタリア人】〜じゃあ日本人は全員忍者ね〜
どうも、みことのは です。
個人的に好きな本屋さんの1つでもあるJR新大阪駅の本屋さんで、妻に買ってあげた文庫本なのに、なぜか自分が先に読んでしまいました。
今回は、こちらをご紹介。
ジャンルはビジネスエッセイだそうですね。
読んでみて【ビジネス?】と疑問は残りますが、確かにエッセイ。とても読みやすいです^^
・・・エッセイというものがどんなものなのか、【フワフワしているなぁ】と常日頃から疑問視している個人的な思いは、また別の話w
・概要と読了後の感想
本書は、イタリアのワインに精通する作者が、ビジネスでイタリアに何度も行っている中で【どうも、頭を切り替えないとイタリア人と日本人の考え方が違いすぎて痛い目を見てしまう】と悩んだ末に、イタリアに行く度 頭のチャンネルを切り替えて学び経験してきた事を 面白くわかり易く書いて下さっています。
私自身、読む前は【イタリアって、みんなオシャレで食べ物も美味しくて】という素敵な観光地イメージ満載でしたが、読み進めるにつれ イタリアに対して【怖さ】を感じるようにもなりましたし、住むのは難しいとも感じました。
とは言っても【考え方】の違いなので、どっちが良いとか悪いとかではないのですが、経験された作者の【リアル】な言葉は何にも勝りますね。
日本に忍者はいないのに、海外の方はまだまだ【忍び】というイメージを日本に持たせたがるのと一緒で、イタリア人も毎日ピザ食べながらワイン飲んで情熱的な恋にその身を焦がしている訳ではないんでしょうねw
私もイタリアに限らず、機会があればその土地に赴いてみて、自分の身体で感じたことが真実なんだと思うようにします。
それが本書を読んだ感想です。
・生き方の違いから 学んだこと
ここからはもう少し細かく。
私が本書の【イタリア人の考え方】を読む中で学んだことをご紹介します。ただ、あくまで【私が学んだこと】ですので、感じ方は人それぞれ。
皆さんは皆さんなりに学んでみてください。
本書には、それだけリアルで面白い【イタリア】が詰まっています!
①仕事は何でも屋
読んでいて感じたことの1つ、イタリア人は【ちゃんと人生の中に仕事があるんだろうなぁ】ということ。
日本のようにクレーマーという言葉が、イタリアでは意味を成さないほど、お客様を神様だなんて思ってもいないし、平気で待たせるし並んでいても会話をやめなかったりするそうです。
日本人には受け入れづらいとは思いますが、そういう働き方こそ【仕事の中に人生がある】日本企業の考え方とは違って【人生の中に仕事がある】のだと思いました。
私もそうでありたい。
その考え方の延長なのでしょうか、日本のように担当らしい担当もないそうです。悪く言えばルーズ。ですが、誰もが誰の役割もできて、臨機応変に助け合える関係性は、うまく回れば非常に理想的。
逆に日本は【それ、私の担当じゃないんで】と切って捨てても許されてしまう社会でもあります。担当がいなかったら話が翌日まで延びることも。
自分自身の性格上、時間にルーズなのは受け入れがたいですが、私は個人的にイタリアの働き方に賛同しますね。
②食事を大切に考える
これは、読みながら頷くほど感銘を受けました。
目から少しだけ鱗も(汗)
食べる時間やお昼休憩が決まっていて、その時間内に食事を【済ませる】という文化の日本。
家族との会話もなく、TVを観ながら食べたり、外食業界ではおひとり様食事もビジネスとして確立しています。
そういう【急ぐ】、【済ます】文化に慣れてしまっていたので不思議にも思いませんでしたが、確かに他の国の方々の考え方に触れると、【食事を済ます】文化を少し異常に感じました。
もともと家族や仲間を大切にするイタリア人は、コミュニケーションの大切さが無意識のうちにベースになっているのでしょう。食事も同様。
たっぷりの時間をかけますし、会話も楽しみますし、知人を連れてきたりして出会い仲を深める時間でもあるそうです。
【人生の中に仕事が】ありますので、もちろん食事中に仕事の話もしっかりと。大小さまざまなコネを活用するためにも 食事から人脈を広げているのでしょうね。
まだイタリアには行ったことありませんが、本書を読み、少しでもイタリア人の考え方に触れた後、妻と結婚記念日の外食でイタリアンに。
京都のイル・ギオットーネさんです。
本当に美味しい。大好き。
写真も撮りますが、急いで食べず、会話をたくさん楽しみながら、お酒に飲まれてしまわないようにゆっくり向き合い、途中であえてナイフとフォークを手離して周りを眺めてみたり(汗)、【食事】をじっくり楽しむことを心がけました。
ちなみに、笹島シェフも作者の方と本書をご存知でした^^
心に余裕を持つ という点においては非常に学びのある【イタリア】の方の考え方です。
エッセイですので読みやすい。
ご興味あれば皆さんも是非。
では、また。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。