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手料理と涙
あの人が居なくなってから、廃墟になったキッチン
良い匂いもしなくなって、フードファンは錆び付いてた
あの人が居なくなってから。
あの人が居なくなってから。
その目は砂漠の様になって
雨は当分降りそに無かった。
あの人が居なくなってから、綺麗な花は咲かなくなった
まるでそこは戦場みたいで、瓦礫の山が築かれていた。
あの人が居なくなってから。
あの人が居なくなってから。
心のダムは枯渇していて
給水宣言出されてた。
でもある日、あの人が現れてから、キッチンは良い匂いが
庭には綺麗な花が咲き誇っていた。
膝には猫が絡み付いてて
なんだか嘘みたいだった。
そしたら自然にダムの水も光を反射させててキラキラしてた。
僕の両眼にスコールがいつの間にか訪れていた。
それを後ろで笑って見てた。
あの人が笑って見てた。
「何泣いてるのよ」って微笑んでいた。
幸せはいつか来る「ありがとう」とただただ言った。
あの人達にただただ言ったんだ。