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『大辞泉プラス』のご紹介〜ドラクエ編
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『大辞泉』には『大辞泉プラス』っていう、もうひとつの大辞泉があるんだ。小学館さんによると、
正統派国語辞典ではなかなかカバーしきれなかった「固有名詞」の世界を大胆にフォロー。人名、企業名、商品名やサービス名、小説・映画・漫画などの作品名……、さらには「道の駅」やレジャーランドなどの施設名、そして人気アニメのキャラクター名などなど、いま話題の項目をどしどし収録していきます。
とのこと。実際にプラスの項目を眺めていると、こんなのまで載ってるの? というよりは、これ載せる必要あるの? といったものまで、ドカドカと収録されている。これほど読んで楽しい辞書はないし、そもそも国語辞典ってなんだろう、と考えさせられるものもない。
そんな『大辞泉プラス』で立項されている項目を、紹介していこう! 『大辞泉プラス』は、アプリ『大辞泉』を購入するとそれに含まれるようになったよ。
ドラゴンクエスト
まずはゲーム関連を見てみよう。取り上げるのは、いわずとしれた国民的タイトル「ドラゴンクエスト」。
ナンバリングタイトルは、とうぜんのように載っている。
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「I」から始まって「X」まで登録されている。「X」は追加ディスクも立項されている。
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「XI」は載ってないんだよね。XIの発売は2017年なので、この辺りが境目になるのかな。
さらに派生タイトルも載っている。たとえば『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズは、9作品が登録されている。
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他にも、トルネコの大冒険シリーズとか、スライムもりもりとかもあるよ。そこまで載せてどうすんだ、って気もするけど。
ドラクエのモンスター
『大辞泉プラス』に載っているのは、ゲームのタイトルだけではない! 登場するモンスターだって立項されているぜ! というわけで、ドラクエに登場するモンスターを調べてみた。
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見つかったのは45匹! 「あくまのツボ」に始まり(辞書なので五十音順)、「スライム」や「キメラ」といった有名どころ、「しびれくらげ」や「つちわらし」といった、何でそれチョイスした? ってのもあるぜ。
「スライム」の項を見てみよう。シリーズを代表するモンスターなだけあって、きっちりと説明されている。
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スライムは「青色で水滴状」。これ以上簡潔で的確な説明があるだろうか。もし私がスライムを説明しようと思ったら、思い入れが溢れて余計な言葉を連ねてしまいそうだけど、さすがは辞書だ。「青色で水滴状」と一言でビシッと決めている。
ちなみに「スライムベス」は、「オレンジ色で水滴状」。
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しかし色々な項目を読んでいくと、辞書の編纂に携わった人たちの思いの丈が視えることもある。たとえば「はぐれメタル」の項目。
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その外見だけではなく、守備力が高いこと、経験値が高いこと、逃げられることが多いことまでかかれている。きっとこの編者は、はぐれ狩りに長い時間を注ぎ込んだのだろう。
さらに「ミミック」の項を見てみよう。
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「呪文『ザラキ』が得意」と、得意技まで書かれている。この編者が宝箱を見つけて喜んで開けたものの、実はミミックでザラキで全滅した様子がありありと思い浮かぶ。
ドラクエの呪文/特技
もっと調べてみよう! ドラクエに出てくる呪文や特技まで載っているんだ。
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「イオ」とか「いてつくはどう」とか、国語辞典に載ってていいものなんだろうか。
代表的な呪文のひとつ「ラリホー」の説明はこんな感じ。
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たしかにラリホーだと日常会話で使われるかもしれない。「退屈な授業で先生にラリホーをかけられた」とか。この例文を聞いて、ラリホーって何だろう? と思って国語辞典をひくようなシチュエーションが、あるかもしれないし、ないかもしれない。いや、ないな。
こんな感じで、国語辞典の常識や限界をドカドカと打ち破っていく『大辞泉プラス』、おすすめです!
最後に。「ぱふぱふ」を調べたけど載ってなかったよ。国語辞典の矜持は守られたのか、むしろ「ぱふぱふ」の簡潔な説明を読みたかったというか。
iOSアプリ『大辞泉 4.0』
動作環境:iOS 15.0以降
価格:2,080円
アプリ内課金あり
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