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スミコイ問答:デジタル時代 編

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#政府

「私が私であることの証明」本人確認はムズカしい:社会システムとインクルージョンの問題

米国在住スミさんが、東京の友人コイさんと、毎週Facetimeで色んな話題をトークします(第35回)。 1.海外在住者は、どうやって身元証明する? (…Facetimeの呼び出し音) ーもしもし。 こんにちは。あれ、今日は土曜日なのに仕事。 ーそうそう。年度の振り返りを皆で集まってやろうという。 おお~チームの皆さん意識高いですね。 ーまあね。 でもこういうのって気合入れないとつい後回しにしちゃうからいいタイミングだよ。 確かに、良い機会ですね。 私は今日は、

デジタル時代のガバナンス:経産省の2つの報告書を読んでみた

社会システムの歴史と未来を妄想するのが好きなスミさん。新しいガバナンスに関する異なる二つの政府報告書から、ひとつのメッセージを探ります。 1.社会システムのこれからを妄想。 2か月ほど前、コロナ禍を通じて、政府と私たち市民の関係について内省してみた(多くの方に読んでいただき、ありがとうございます!)。 このとき思った、こんな素朴な気持ち。 「テクノロジーの発達のおかげで、プライベートはこんなに素敵でイケてるのに、政府ってイケてないよなあ(今までそこまで困らなかったけど…

日本のデジタル政策史70年をまとめてみた。(1.5万字+)

今回はスミさんの独り言シリーズ第三弾。 1950年代から2020年代までのデジタル史を、政策を切り口に、社会背景・ビジネスとともににまとめてみました。ド文系人間の私なので、テクノロジーの話ではなく時代の流れを捉えられたらいいなと思います。 (※今でいうデジタルの概念が無い時代も含みますが、それに不可欠な技術が普及する過程も含めて、「デジタル史」と広義に捉えています) 時代構成を大きく4つに分けたうえで、潮流を見ていきます。 Ⅰ.1950~70s 「ハードの時代」 Ⅱ.198

インドのデジタル公共財India Stack:行政DXはデジタルの話じゃない

米国在住スミさんが、東京の友人コイさんと、哲学・テクノロジー・歴史などについて毎週Facetimeでトークします(第21回)。 1.デジタル庁…の大前提 (…Facetimeの呼び出し音) ーもしもし。 こんにちはー。 ーカリフォルニア、火事ひどいみたいだね。大丈夫? 連日、大ニュースになってます。 うちは現場から700kmくらい離れてるんですが、それでも毎朝空が黄色いですよ。 ーうわー。大変だね。気を付けて! ありがとうございます。 日本はなんだか、デジタル