シンボル

どうしても目立ってしまう
鼻の上に乗った憎たらしいアイツを
鏡越しに睨みつけてはみたものの
逆に睨み返されてしまった。

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「お母さん学校休んでもいい〜？」

「なに馬鹿な事言ってんの。ニキビ出来た位で休める訳ないでしょ。誰もそこまで見てないって。
早くしないと遅刻するよ。」

「ですよね〜。」

先週の金曜日の席替えでやっと隣になれたのに。
土日爆食いしたし、夜更かしもしたからださいあく。
まぁ、どうせ話しかける勇気もないんだけど。

「おはよー」

俯きがちに、でも不自然になりすぎないように
一直線に自分の席に向かう。

「おはー！」

「おう、松島おはよ〜課題忘れたー写させて。
ってかお前鼻の上なした！？めっちゃ目立つやん！」

「うっせぇな〜。こんなん誰でも出来んだろ。
自分の席戻れって〜。あと課題は自分でやれ。

宮下おはよ。課題やってきた？」

(….話しかけられてしまった。
いや、めっちゃ嬉しいけども！！
席替え後初の会話って大事じゃない？
顔面のコンディション絶不調なんですけど？
恥ずかしいな。見られたくないな。
でも目合わせないのも感じ悪いよね。
でも可愛くないって思われたらどうしよ。
でもでも、話しかけてくれたんだから。)

「松島くんおはよ。課題なんとかギリギリで終わらしてきたけど、夜更かししちゃって寝不足だよ〜」

「わかる！俺もギリギリだった。
先生分かっててあの量出してるよな。

ってか、こっち見て見て。おそろい！！！」

「えっ、あ、本当だ！」

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