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#17 Imagination
リモート勤務というのは、こちらがそのタスクに勘違いをしていないか対面の10倍は確認が必要な気がする。
例えば、コロナでリモートになったけれどその何年も前から同じ人達とほぼ同じ業務をしている人たちのなかに「新参者」として入るとけっこう目も当てられないと思う。
「え?そんなこと言わなくてもわかるじゃん」というベースの情報がゼロなので、言ってもらえないとアホみたいな間違いをすることがある。
これは第三者として聞いていれば当然だよねで済んでしまうんだけれど、他意なく無自覚な人がわりと多い気がする。ポイントだけ伝えればできるでしょ、難しくないし、という感覚はわかるけれど、作業が難しいかどうかではなく、点だけで完結する仕事ってないよね。
だから、何をして欲しいのか、求める結果はどういうものか、を言葉で明確に伝えられる人に出会うと素敵だなぁと思う。
こういうミスの可能性があるからここに気をつけてください、とか、そもそもこの業務はこういうものですという風に内容自体の説明をさらっとしてくれるとか、素敵だと思う。
もちろん、聞く側の意識と聞き方も、でかい。ともかく聞く、聞くことに全集中!くらいでちょうどいい気がする。
そして、どこが不明なのかや報告形態の認識等、確認や質問は的はずれでないようにしなければいけない。
せっかく明確に伝えてもらっているのに勘違いしては元も子もないから。
相手の情報量がどのくらいか、判断基準をどこに持っているか、をイメージすることを考えられる人間でありたいなと思う。
そして自分のイメージとどれほどの差異があるのか、その差異は今すぐに埋めるべきものなのか、それとも敢えて放置していいのか、その時々で的確にコミュニケーションを取れるように在りたい。
フランスで働いていたとき、同僚のナタリーの口癖が "Tu peux imaginer?" で、私はそれがとても好きだった。彼女は良いことや楽しいことを話す場合もよくこの表現を使った。誰かを諭したり会議で意図を伝えたい時にも。
イマジネーションって大切だな、と彼女に教わった。
自分の情報が常に絶対ではないということ、他者の視点を気づかぬうちに疎かにしていることがあるということ。年齢を重ねた分、そのことに意識を向けていたいと思う。