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2020年10月25日、あるいは引き続きの気持ち

溝口健二 『西鶴一代女』

撮影の手法もすごいのだが田中絹代の声色(40才過ぎで10才〜50才過ぎまでを演じ分ける)の変化に昔の役者の技量を見る。原作の力もあるのだろうが、封建的な世界を舞台としながらロマンティックラヴをめぐる物語として冒頭から宣言され、その意思によって翻弄される女性のドラマだな、と。この世の地獄性を垣間見る。溝口健二ってこんな情念じみた女の話ばっかり撮ってるのか……。

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