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【観た/2023年45本目】映画「アートのお値段」観ました。

【観た/2023年45本目】映画「アートのお値段」観ました。

【感想】
モノの価値を如何に測るか。
芸術と金の関係をあからさまに追うドキュメンタリー。

構成としては現代アートの値段の決め方であるオークションシステムを中心に丁寧に追っています。
美しいアートの数々も見どころ。眼福だし、よくここまで沢山の作品を扱えたなと感服しました。

その上で収蔵の問題や、所有権の有り様、美術館の存在意義といった美術を取り巻く構造に深くコミットしているのは感じ取れました。
一方、アートそのものの尺度としてのカネの問題、その正しさのようなものへの焦点の当て方はとても曖昧。
あえてなのでしょうがすこしもやもやするものが残ったように思います。

さてさて。
僕はアートには疎く、それほど多くの作品に触れたことがあるわけでもないですが、
それでも好きな作品があったりはしているわけです。
本物がほしいとまでは、、ですがレプリカだったり、ギフトっぽいものだったりが身近にあったらいいなと思うのも確か。
現在のシステムだとエンドユーザーレヴェルですら気軽なプライスではなく、
そもそも美術館で鑑賞できる作品が少なくなっていくことへの不安が拭えない。
価値の適正化の難しさを提示した作品だったとは感じました。

【評価・つけるとすれば】
3.7です。

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