【観た/2024年65本目】映画「愛に乱暴」観ました。
【観た/2024年65本目】映画「愛に乱暴」観ました。
【感想】
丁寧で規則正しい生活を支えているのは、闇深き感情なのか、、、。
人間の性根を暴き出す怪作サスペンス。
まずストーリー、脚本。
主要キャストのもつキャラクターイメージに合わせた台詞廻し。
生活空間に描写を固定する。
会話劇としてはやや多めの台詞量なれど、冗長過ぎず。
といった感じで、こなれた脚本、言葉が入って気易い安心設計です。
次に演出演技。
江口のりこさん、感情のオンとオフをきっちりつけながら物語を牽引。
これは圧巻でした。
脇を固める俳優陣もきっちりしっかり、そつの無い演技。
物語自体もテーマ通り、
ストレスフルなシーンを丁寧に積み重ね、飽和させる。
これも見事。
ただ
圧巻で見事、なんですが。
どのシーンもどこかで見たことのあるシーンに観えてしまう。。。
どの台詞も聞いたことがある。。。
俳優陣に当て書きをしたような「ぴったりさ」が逆にこぢんまりした印象になってしまったように感じます。
さて。
生活の中でストレスレスに生きていくのはもはや不可避。
いつだってざらついたような感情の中暮らしている。
どこに導火線があるのかわからないし、
いつ沸点に達するのかも知らない。
すさんだ心をなんとかやり過ごして、生きていくので精一杯。
「整理された生活」は闇深き性根に当たる陽光なのかと思うと、薄ら寒くなりました。
この映画、やっぱりサスペンスなのだと思います。
【評価・つけるとすれば】
3.7です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です