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【観た/2023年27本目】映画「ハケンアニメ!」観ました。
【観た/2023年27本目】映画「ハケンアニメ!」観ました。
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【感想】
仕事。その真髄を抉って抉ってさらけ出す、働くすべての人に捧げる新しいアンセム!
まずストーリーや脚本。
タイトルやキービジュアルのポップさからは想像の出来ないかなり本気度の高いお仕事ムービー。
確実かつ印象深い台詞回しで、作品を作り出す、苦しみ、葛藤、目指す高みへの逡巡などを素晴らしい推進力で牽引。
アニメという題材の設定も絶妙。
誰に届けるのか、もちろん視聴者なのだけれども、どこまで信頼するのか、勇気を持って踏み込んでいます。
劇中劇のアニメ作品の書き込みも的確・適量で、バランスの良さと熱量を併せ持つ脚本でした。
そして演技や演出。
おそらく演出は敢えてのオーソドックス。
お仕事ムービーの文法を最大限活かし、俳優陣が演じやすいように全神経を使っています。
だからでしょう、吉岡里帆さん、中村倫也さんの二人は、じゃあ誰がこの役できるの?と思うくらい入り込んだ演技!
脇を固める柄本佑さん、尾野真千子さんも大きな見せ場があり、4人4様の仕事観が際立っていて思わず身震いしました。
さて。
好きを貫く。
目を逸らさなかった者、走るのをやめなかった者だけが掴む。
そんな事当たり前で、みんな知っていて、なのに出来ない。
いや、出来ないじゃなくてやらないだけだということを否応が無しに見せつけられる今作。
当然自分の仕事を見つめ直してしまう、その甘っちょろさに苦い気持ちになる。
痛快なだけじゃない、この鑑賞後の感覚。
この胸に刺さった棘のような痛みがきっとまだ成長の伸びしろを作ってくれる。
「満足できないものを世に出したらそれで終わりなんだよ」
心にしっかり留めておきたいと思いました。
【価点・つけるとしたら】
☆4.2です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です