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【観た/2024年88本目】映画「グラディエーターⅡ」観ました。

【観た/2024年88本目】映画「グラディエーターⅡ」観ました。

【感想】
これぞリドリースコット!衰え知らぬアクションの皇帝健在!

まずストーリー。
前作を引き継ぐ部分が多少あり、
未見だとちょっとわかりにくい所もあるっちゃある、
が、ないっちゃない。
人物関係のネーミングが古代ローマ調ですので誰も彼も似ていて、
そこだけ判別しづらいのですが。
ストーリーの基本構造が一直線。
かつテーマもシンプルなので観やすく、アクションに没頭できる脚本です。

で、演技演出、つまりはアクションですが!
これは圧巻!
合戦モノの映画は古今東西数多すぎで流石にあの手この手見慣れたシーンの連続かと思いきや、
まだ引き出しがあるのかと恐れ入るばかり。
特に大人数のシーンでも混雑しない、ケレン味のある撮影力はすさまじい。。

俳優陣もしっかり体を張っていて、そこも見応え十分。
ポールメスカル、他作では繊細な演技の人だったのに、こんな役もやれるのね。
あっぱれです。

敢えてケチをつけるなら、
やっぱりストーリーが直線的かつ予想の範囲を超えない点。
特に復讐劇からの大きな展開、圧政からのローマ解放にいたるあたりは、
あれ、ちょっと待て、気持ちの機微は?
すこしきょとんとしてしまいました。
圧政に苦しむ民の姿の様子、書き出しも残念ながら弱かったと感じます。

さて。
生まれてこの方民主主義国家でしか育ったことのない身としては、その起源としてのローマへの興味は深まるばかり。
熱狂の有り様だったり、権力の暴走といったところは今も昔もあまり変わらんなと不安な気持ちに。
そこでヒーローを求めてしまう気持ちもわからんでもないが、
じゃあ、現代社会にメスカルは必要かと問われれば、あの過剰さはかえって危険に感じる、、、。

人間の変わらなさ、愚かさをまざまざと描き出す映画でも合ったと思います。

【評価・つけるとすれば】
3.9です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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