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【観た/2024年12本目】映画「ネクスト・ゴール・ウィンズ」観ました。

【観た/2024年12本目】映画「ネクスト・ゴール・ウィンズ」観ました。

【感想】
現実版「あきらめたらそこで試合終了ですよ」!!

まずストーリー。
これは実話に基づいているのでまあ予想通り、、、と思いきや!!
ただのスポ根ものに終わらせない、監督の力量が炸裂。
夫婦や家族の難しさ、宗教や文化の違い、
スポーツマーケティングのあり方、さらには精査の問題まで、
実に多様な要素を散漫になることなく見事にパッケージング。
人物にしっかり焦点を当て深掘りすることで会話劇としての面白さを見いだせます。

次に演技だったり演出だったり。
凡百の演出であれば「弱いチームの技術がどんだけ未熟か」を沢山シーンに入れ込みたくなるところ。
これが絶妙に少ない。
そしてだんだん上手くなるシーンも少ない。
つまりはスポーツ映画としての文法的なものはあまり踏襲していないのに、この推進力。
あくまでも会話の軽妙さと人物描写の深掘りで勝負、潔し!です。
マイケルファスベンダー演じる監督は、
いるよね、こんな感じのマネージャー、行動、佇まいともに素晴らしい作り込み。
サッカーに詳しくない人でも面白みを受け止められる演技プラン、演出方針は好悪感度高かったです。

さて。
「あきらめたらそこで試合終了ですよ。」
これは何もサッカーに、スポーツに限ったことではなく。
それこそ人間関係だったり、ビジネスだったり、
諦観の誘惑は世界に満ちあふれていて、
僕の心の中にも言わずもがなに存在しちゃってる。
それでも尚、
あきらめなかった、
あきらめきれなかったものだけがつかめる、
小さな勝利みたいなものも、
大きな魅力であることも確か。

努力はいつも細い糸をたぐり寄せるような、心細い行為。
それでも楽しんでとり組むメンタリティを示唆したこの映画。

南の島、情景の美しさだけでは語りきれない尊さを感じることができた作品でした。

【評価・つけるとすれば】
4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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