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[理系による「アート」解説] 抽象彫刻として茶器

美術館で茶器が展示してあるものの、鑑賞の仕方が分からない方が多いのではないでしょうか。よって鑑賞の一つの方法を提示します。

結論から言うと、抽象彫刻として鑑賞すればよいです。

では何を抽象しているかというと、自然、です。
???となりそうですが、逆に、自然を抽象として表現してください、と自身が問われた場合の解として茶器を見ると、鑑賞しやすくなります。

土と火という自然にありながら具体性がないものから、自然自体を表す造形と色を作り出す試みの結果、と自身は解釈しており、つまり抽象彫刻としていつも鑑賞しています。

また、割れたり(意図的に割ったり)、欠けた部分を修復してあるものもよく展示されていますが、あれは、表現したい自然により近づける試みの結果です。自然には左右対称のような完璧な造形は存在せず何頭の歪が存在しますが、それを表現するための手法です。

汚れやシミもありがたられるケースが多々ありますが、その意図も上記と同じです。

次に、抽象彫刻として茶器を使った"茶室で茶をふるまう行為"を解説したいのですが、文字数が多くなりそうなので、それはまた次回にて。




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