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2024年9月の記事一覧

[OldCityBoy的「映画」考察] カッコーの巣の上で(1975) ➡患者の人間性を抑圧するように見える婦長は本当に悪なのか?

覚醒系コンテンツの超名作で、若い方にぜひ見ていただきい作品です。 この作品に関しては、もはや語られつくされていると思うので、自身からは少し違った視点から記載しますね。 この映画にて、看守や精神病院側(特に婦長)が、患者の人間性を抑圧する悪のように見えますが、 "患者を安全に管理し、社会復帰を促す職務・責任を遂行する" と観点から言うと、実は彼らは何一つ悪いことをしていないんですよ! 具体的に、 まず、視聴者がまずイラっとくるグループセラピーの場面です。 自身のト

[OldCityBoy的「映画」考察] タクシードライバー(1976) ➡思い描く自身のキャラクターと世間の認知にどう折り合いをつけるか

色々な切り口から語れてしまう名作です。 見る年齢によっても感じ方が異なるため、それも名作たる所以なのですが、自身が若いころ見たときは、 空気読めないパンク!!! と衝撃を受けました。 が、今の年齢になると 自己に対する自身の認識(だいたい理想化されている)と、世間の認識との違いに対して、どう折り合いをつけるか と、もう少し深い意図まで読み取れるようになりました。 具体的に、主人公は激しく空気が読めない痛々しいキャラで、周りと関係性をうまく築けません。 つまり、