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元旦に泡盛 -瑞泉うさき(御酒)
独り身の元旦は一人酒盛が恒例
より一層沖縄にかかわりたい今年のお神酒は泡盛を楽しむ。
選んた泡盛は『瑞泉-うさき』御酒と書いて“うさき“と読む。首里の瑞泉は泡盛を普段飲まない方も聞いたことならあるかもしれませんね。
泡盛を醸造するのに必要な黒こうじ菌。この黒麹菌は一度壊滅したと思われていました。壊滅した理由はあの沖縄戦。鉄の暴風、あの戦争で徹底に破壊された首里の街、地形も変わるくらい壊滅しました。たくさんあった蔵元も全滅、こうじを守るために残った社主の命共々黒こうじ菌は壊滅しました。
ところが戦後、東大の研究所にかって採取された黒こうじ菌が発見されました。この黒こうじ菌を使ってもう一度泡盛を造れないかという挑戦が始まり、困難な作業の後に完全したのが『瑞泉-うさき』。幻の菌による杜氏入魂の復活琉球泡盛なのです。
激動の歴史を刻んできた琉球を、また琉球-沖縄に今なお身勝手な負担を押し与え続けるヤマトのひとりとして、その味を身体に染みこませ、今年のこれからを望みつつ、暫しこの御酒で酔わせていただいています。